マツダは2月28日、「倶楽部MAZDA SPIRIT RACINGチャレンジプログラム2024」のオンライン説明会を開催した。
マツダは、「倶楽部MAZDA SPIRIT RACING」を立ち上げ、「共に挑む」というスローガンのもと、モータースポーツをより身近で気軽に楽しんでもらうこと、スピードに挑戦するジとや応援する仲間と繋がり、共にスピードスポーツを盛り上げていくことを目指している。
倶楽部MAZDA SPIRIT RACINGでは、2つのチャレンジプログラムを用意し、レースへの挑戦をサポートしている。「スーパー耐久レースへの道」は、アマチュアドライバーが参加できるグラスルーツレースの頂点として、スーパー耐久シリーズへの参戦機会を提供。「バーチャルからリアルへの道」はeSPORTSから実際のレースに参加する機会を提供するプログラムだ。今回は、「バーチャルからリアルへの道」について詳しい説明が行われた。
マツダは2020年、ドライビングゲーム「グランツーリスモ」とのコラボを開始。次世代ロータリーエンジンを搭載した『RX-Vision GT3コンセプト』をバーチャルの世界に送り込んだ。2022年からは、マツダ独自のオンライン大会「MAZDA SPIRIT RACING GT CUP」を開始。「バーチャルからリアルへの道」では、ここで上位に入賞した優秀なドライバーたちへ、リアルモータースポーツ挑戦の機会を提供している。
昨年のMAZDA SPIRIT RACING GT CUPには約7500名が参加。そこから選抜された上位入賞者27名は筑波サーキット(茨城県下妻市)と美祢サーキット(山口県美祢市)で3回にわたりリアルなサーキット走行を体験する。1回目は2月15日・16日に筑波サーキットで実施。最年少は18歳、最年長は42歳、27名のバーチャルレーサーがリアルなサーキット走行にチャレンジ。2日間安全に事故なく終了し、バーチャルで培ったドライビングテクニックがリアルでも通用することを実証してみせた。
この活動の企画・運営をリードするマツダの油目雅史氏は、「自分自身もeスポーツをずっと楽しんできた経験から、バーチャルレーサーたちがリアルでもサーキット走行を楽しめることは想定内でした。ただ、彼らの活躍に刺激を受けたゲーム仲間たちもリアルなレースへの挑戦を始めたと聞き、驚いています」とコメントしている。
27名のバーチャルレーサーは今後、筑波サーキットやモビリティリゾートもてぎ(栃木県芳賀郡茂木町)で行われる練習に参加。その結果により選ばれた数名が「マツダファン エンデュランス(マツ耐)」に参戦する計画だ。
マツダ・ブランド体験推進本部の上村昭一氏は「このプログラムを通じ、より若い人たちにもレースへの興味を持ってもらい、モータースポーツ人口の裾野を広げていくと同時に、マツダブランドの認知拡大を図っていきたい」と述べた。