パワーエックスは2月28日、新型の蓄電池型超急速EV充電器「Hypercharger Pro」を発表した。CHAdeMO規格における最速クラスの最大150kW出力を実現している。本日より先行受注を開始し、今年後半からの出荷を予定している。
Hypercharger Proは、大型冷却器を搭載することで、屋内外問わず様々な環境下での超急速充電のパフォーマンスを長時間維持することが可能になった。これによりEVの充電効率を向上できる。
Hypercharger Proは蓄電池のマルチユース運用に対応しており、施設の電気代削減に活用できる。搭載する蓄電池から、設置施設に最大50kWでの放電ができる。太陽光発電設備を導入している場合は、余剰電力の蓄電もできる。電力需要のピークを抑える、ピークカットによるエネルギーマネジメントも可能だ。これらの蓄電池としての活用は、パワーエックスが開発したクラウドシステム「PowerOS」を使えば、自動で最適制御される。
また停電時には予備電源として機能する自立運転機能にも対応している。供給回路を切り分けて必要箇所にのみ電源を供給することが可能だ。
Hypercharger Proの充電方式は、欧州規格の「CCS2」と北米充電標準規格「SAE J3400」をオプションで選択できる。航空機地上支援機材など、商用業務車両の電動化にも対応する。
3月1日まで東京ビッグサイトで開催中のスマートエネルギーウィーク2024でパワーエックスは、ブースでのパネル展示でHypercharger Proを紹介している。