日立ソリューションズは1月11日から、「モデルベース開発ソリューション」の「時系列データ自動テストソフトウェア」の最新版を提供開始した。
自動車がSDV(ソフトウェアで定義される乗り物=ソフトウェアによって自動車の機能がアップデートされることを前提に設計・開発された車)になるときに、車載ソフトウェアのシステム開発は重要だ。システム開発の手法であるモデルベース開発のテスト工程を効率化するのが、このほど提供を開始した時系列データ自動テストソフトウェアとなる。
新ソフトウェアは、既存のテスト結果と新たに取得したテスト結果とを自動で比較し、テスト工程の工数削減と品質向上を図る。最新版では、実機相当テストのシミュレーションができるHILS(実機を仮想的に再現した環境)環境のテストにおいても、時間の推移とともに変化する加速度、車速、トルクなどの「時系列データ」の理想値とテスト結果を、相関係数と許容誤差を用いて自動比較することが可能になったという。
上流工程で本ソフトウェアを実行すると、フロントローディング(開発工程において、できる限り早い段階で問題点やリスクを洗い出し、初期段階から品質を高めること)により、設計工程における問題点やリスクを早期に摘出し、工数削減と品質向上が期待できる。
日立ソリューションズは、1月24日から東京ビッグサイトで開催される「オートモーティブ ワールド2024」に新ソリューションを出展予定だ。