国土交通省が1月8日現在の、能登半島地震における被害対応をまとめた。半島海側の国道249号の緊急復旧に向け、24時間体制で着手、生活道路の被害状況を把握している。また支援物資の陸上輸送は、県の物資拠点まで要請を待たずに輸送する「プッシュ型支援」を実施中だ。
■道路
1月8日14時00時点で国交省がまとめたところによると、道路の被災状況、通行止めは以下の通り。
直轄国道(高速道路)1路線2区間で通行止め
国道470号(能越道)・のと三井IC~穴水IC 道路崩落等
国道470号(能越道)・七尾IC~七尾城山IC 段差、クラックなど
直轄国道1路線1区間で通行止め
国道8号(新潟県上越市茶屋ヶ原)上下線 土砂崩落
※北陸自動車道・上信越自動車道の一部区間の代替路(無料)措置中。
補助国道3路線28区間、都道府県道など3県67区間で通行止め。海側の国道249号の緊急復旧に向け、24 時間体制で作業中だ。
■物流・物資支援
1月8日16時00時点で国交省がまとめたところによると、物流・物資支援について陸上輸送は下記のようになっている。
1次輸送……全国から県の物資拠点:石川県産業展示館(金沢市)までについては、食料51万4000食、飲料水43万9000L、毛布4万6000枚などを、支援要請を待たずに緊急輸送する「プッシュ型支援」を実施中。物資供給事業者が輸送手段を確保できない場合、全日本トラック協会に協力要請し、トラックの手配を確実に実施する。
2次輸送……県の物資拠点から市町の物資拠点までについては、自衛隊による輸送や、自治体からの要請に応じた県トラック協会による輸送で対応する。
3次輸送……市町の物資拠点から各避難所までの“ラストマイル”については、主として市町の職員や自衛隊が車や徒歩で対応。
県の物資拠点や市町の物資拠点での荷捌きや荷物管理の効率化、およびラストマイルの着実な配送のため、県や市町と宅配事業者(ヤマト運輸、佐川急便)が協力・調整。