英国の広告規制団体がトヨタ『ハイラックス』のCMを禁止[新聞ウォッチ] | CAR CARE PLUS

英国の広告規制団体がトヨタ『ハイラックス』のCMを禁止[新聞ウォッチ]

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トヨタ・ハイラックス(UK仕様)
  • トヨタ・ハイラックス(UK仕様)

「言いがかり」や「難癖」をつけるという単なる「いちゃもん」であれば筋が悪い話だが、お国柄によっては、環境問題などをめぐる受け止め方や解釈もさまざまである。

英国の広告規制団体である「広告基準協議会(ASA)」が、トヨタ自動車のスポーツタイプ多目的車(SUV)の『ハイラックス』の2件の広告について「環境への影響を無視した運転を容認している」として禁止すると発表したという。

◆平原を横切り、川を渡るハイラックス

きょうの毎日が共同通信が配信した記事として「国際面」に取り上げているが、それによると、トヨタが、何台もの車両が平原を横切り、一斉に川を渡るCM映像をフェイスブックで公開。この映像やポスターが「環境に有害な行動を容認している」との苦情がASAに寄せられたという。このため、ASAは「環境への影響にかかわらず、オフロード走行を奨励している」とし、社会に対する責任感が欠如していたと判断したそうだ。

一方でトヨタ側は「映像は許可を得て、英国以外の海外の私有地で撮影された」として、生態学的に影響を受けにくい環境だったと反論。ポスターはCGを使っており「環境への影響はない」と訴えたとしている。

◆広告規制をめぐって対立

また、英メディアによると、環境面での社会的責任違反を理由に、ASAがSUVの広告を禁じるのは初めてという。だが、トヨタの広告をめぐっては8月にも、英国にある同社の販売代理店の広告が「危険で無責任な運転を助長する」として、ASAが同様の広告を再び出さないよう求めたとも伝えており、広告規制をめぐる見解の相違での対立が一層深まっているようにも見受けられる。

2023年11月24日付

●トリガー条項きょう協議、自国政調会長、凍結解除認識確認へ(読売・4面)

●トヨタ、紙の社内報終刊、ネットメディア「トヨタイムズ」に集約(読売・7面)

●半導体、国の巨額支援に危うさ、ラピタスに1兆円規模、失敗の過去民間は及び腰(朝日・2面)

●トラック・ごみ収集車、トヨタがFCV次々、水素燃料乗用車伸び悩み商用に力(朝日・4面)

●英、トヨタSUVの広告禁止、「環境無視の運転を容認」(毎日・7面)

●日本郵便、水素トラック導入、価格や拠点拡充に課題(日経・9面)

●スバル、米工場で賃上げ(日経・9面)

●V選手祝福100万人歓声、阪神・オリックス、大阪・神戸でパレード(日経・26面)

《福田俊之》

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