スタッドレスタイヤ初心者必見! 適切な装着方法と選択肢 | CAR CARE PLUS

スタッドレスタイヤ初心者必見! 適切な装着方法と選択肢

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スタッドレスタイヤ初心者必見! 適切な装着方法と選択肢 ~Weeklyメンテナンス~
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長く暑い夏が続いた今シーズンだが、ようやく気温も落ち着き秋の気配が濃厚になって来た。そこで着手したいのがスタッドレスタイヤへの履き替えだ。いきなりの降雪・凍結に慌てない対策を施そう。

北海道や東北、北陸などの主な降雪地域では雪が降り出す時期を見はからって少し前には順次、冬用タイヤであるスタッドレスタイヤに履き替えるのは当たり前の年間行事になっているのだが、非降雪地域に住むユーザーにとってスタッドレスタイヤへの履き替え時期は少し判断に迷うところだろう。使用条件によってさまざまなので一概には言えないものの、降雪地域へのレジャーやドライブが想定されるユーザーであれば、走行する地域の初雪から逆算して1カ月程度前にはサマータイヤからスタッドレスタイヤへの履き替えを実施しておきたい。いきなり週末にウインタースポーツに出かけるからと、直前にカー用品店に駆け込んでもサイズが無かったり、すぐには対応してもらえなかったりするので要注意だ。

そもそもスタッドレスタイヤとは降雪路面や凍結路面でも安全に走ることができる性能を備えた冬用タイヤのこと。雪道に慣れていない非降雪地域のドライバーが積雪路面や凍結路面をはじめて走行すると想像以上に滑ることを体感する。しかしスタッドレスタイヤなら、ちょっと大げさだがサマータイヤでドライ路面を走っているのに近い安心感が得られる安全装備のひとつなのだ。

そこで降雪が予想される冬道の走行をする場合にはスタッドレスタイヤへの履き替えが必要になるのだ。しかも、タイヤチェーンのように応急的に対応できないので事前の交換が必要になる。これがスタッドレスタイヤ初心者にはハードルになるだろう。

まずは交換時期は先に紹介した通り、ドライブする地域の例年の初雪時期を調べれば、そこから逆算して1カ月程度前に準備しておけば安心だろう。さらにスタッドレスタイヤへの交換方法についてもはじめてのユーザーには判断しづらいところがある。

もっともベーシックな方法なのは現在装着しているタイヤとスタッドレスタイヤをそっくり交換する方法だ(ホイールは既存のものをそのまま使う)。ホイールからサマータイヤを外して新しくスタッドレスタイヤを装着してもらうことになる。もちろんタイヤサイズのチョイスは元のタイヤと同じものなので迷わず選べる。

しかし、来春になると逆にスタッドレスタイヤ→サマータイヤへの交換が必要になる。その際にサマータイヤとスタッドレスタイヤを履き替えるたびに、毎回タイヤの組み替えが発生するのは面倒だと考えるユーザーも多いだろう。そんな場合に注目なのがスタッドレス用に新しいホイールを用意して、そこにスタッドレスタイヤを装着してホイールごと交換する方法だ。カー用品店にこの時期訪れるとスタッドレスタイヤ&ホイールがセットで販売されているケースも見られるのはそんなユーザーニーズをくみ取ってのこと。

これらのセットの多くは比較的リーズナブルなホイール(スノーホイールなどと呼ばれることもある)とスタッドレスタイヤを組み合わせてセット販売されるスタイル。価格を見るとかなりお得なケースも多く「どうせならホイールごと買ってしまおうか?」と思えるプライス設定なのもユーザー心をくすぐる。

これらのスタッドレスタイヤ&ホイールをセットで買っておけば、来春に再びサマータイヤに戻す際には元々履いていたホイールごと交換すれば良いのでタイヤ組み替えの手間が掛からないのも良いところ。さらにタイヤだけの交換の場合にはサイズが選べなかったのだが、ホイールごと交換するのなら偏平率やインチ数を選べるなど、自由に足まわりのセットを変更できるのも魅力だ。

そのひとつがスタッドレスタイヤを用いる際に利用される手法がインチダウンだ。通常のタイヤサイズよりもホイールを小径化するのがインチダウン、それに合わせてタイヤは偏平率が高くハイトの高いタイヤに変更することになる。一般的にはホイールもタイヤもインチダウンすることでリーズナブルになる傾向にあるので「スタッドレス交換はなるべくリーズナブルに済ませたい」と思っているユーザーにもオススメの方法。ただしタイヤの外径は変更しないようにセレクトする必要がある(スピードメーターが差が問題になるため)。また荷重指数であるLI(ロードインデックス)も車両によって定められている数値を下回らないように選ぶのも必須だ。加えて速度記号(タイヤサイズの末尾に付いているH(最高速度=210km/h)やS(最高速度=180km/h)などのローマ字)にも注意。こちらも純正タイヤの値を下回らないように選ぼう。

上手にタイヤ&ホイールセットを選ぶことで、リーズナブルであったり、ホイールを選べる自由度も高まる。スタッドレスタイヤへの交換も楽しんでしまうぐらいの勢いでカー用品店に出かければ、気になるタイヤ&ホイールが見つかるかも知れない。

降雪や凍結路面が想定されるウインタードライブでは必須となっているスタッドレスタイヤへの履き替え。時期やチョイスの方法をあらかじめ知った上で、賢い導入方法をプランしてみよう。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

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《土田康弘》

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