HKSが全日本ダートラチャンピオンに! 初のフル参戦、大クラッシュを乗り越えた先に | CAR CARE PLUS

HKSが全日本ダートラチャンピオンに! 初のフル参戦、大クラッシュを乗り越えた先に

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HKSランサーエボリューション
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老舗チューニングメーカーのHKSは2023年、田口勝彦選手を迎えて『全日本ダートトライアル選手権(全日本ダートラ)』にシリーズ参戦し、最終戦の優勝をもってシリーズタイトルを獲得した。

2022年の「JAFカップオールジャパンダートトライアル」にて、シェイクダウンを兼ね、初参戦を行った『HKSランサーエボリューション(HKSランサー)』。そのカラーリングは、全日本ツーリングカー選手権で総合優勝を飾ったグループA車両をモチーフに、伝統のHKSオイルカラーとした。

そんなHKSランサーを駆る田口勝彦選手は、1999年のFIAアジアパシフィックラリー選手権(APRC)王者であり、全日本ダートトライアルにて、これまで3度のシリーズチャンピオンに輝いた実力者だ。

◆開幕戦は見事優勝、しかし第3戦では…

開幕戦優勝を果たしたHKSチーム

「京都コスモスパーク」で行われた全日本ダートラ開幕戦は好天に恵まれた。2ヒート走行のベストタイムで順位が決まる全日本ダートラでは、ヒート間の路面変化がキーポイントとなる。HKSチームは的確に路面変化を読み切り、見事デビューウィンを飾った。

第2戦が中止となり、「つくるまサーキット那須」で行われた第3戦。前日練習ではマシンのフィーリングも良く、優勝に向けて期待が高まった。しかし、大会本番の走行でHKSランサーは3回転半も横転する大クラッシュを喫した。田口選手に大きな怪我はなかったものの、車両は大きく破損し、デビューウィン直後の第3戦はリタイヤと言う結果となった。

大クラッシュを喫したHKSランサーエボリューション

フレーム修正やカーボン外装制作、ダメージ確認など、多岐にわたる作業により、第4戦の北海道ラウンドは欠場。なんとか迎えた「門前モータースポーツ公園」での第5戦は復帰戦にも関わらず、2位表彰台を獲得した。

続く第6戦の舞台「サーキットパーク切谷内」はアップダウンの激しいチャレンジングなコース。本番1ヒート目は3位に留まり、2ヒート目のタイムアップに期待が寄せられたが、インターバルで燃圧の低下などのトラブルが発生した。部品の確認や交換を行い、2本目に挑んだもののトラブルは解消せず、最終結果は6位。シリーズタイトル獲得への望みは遠ざかった。

トラブルシューティングにあたるHKSチーム

◆消えかけた望みをチーム一丸で繋ぎ止める

シリーズ2度目の優勝を目指し、万全のトラブル対策を行なって挑んだ「オートパーク今庄」での第7戦。前日練習では、車両側のコンディションが整っていない中で2位のタイムを記録した。そして本番、HKSチームのセッティングと、田口選手の大胆かつ繊細なドライビングがマッチ。トップタイムを残し、シリーズ2度目となる表彰台の頂点を勝ち取った。

第7戦の優勝は、絶望的と思われたHKSチームのシリーズタイトル獲得への道を繋いだ。「テクニックステージタカタ」で開催された最終戦、HKSチームは見事に優勝を果たし、栄光を掴み取った。

《神林崇亮》

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