EV充電事業「テラチャージ」を展開するテラモーターズは9月26日、従量課金に対応した150kWの超急速充電器を1000か所限定で東京都内に無料設置すると発表した。
日本では、EV充電設備の不足がいまだに大きな課題となっている。日本では国民の約4割が集合住宅に居住しているが、東京など関東地区の多くの集合住宅では機械式駐車場が多いため、EV充電器が容易に設置できない状況になっている。また、経済産業省は2030年までのEV充電設備設置目標を従来の15万口から30万口に引き上げる新指針を発表。テラチャージは日本のEV化を大きく前進させるため、まずは第1弾として東京都を対象に無料設置を推進する。
新プランの超急速充電器は、6分間の充電で100km程度の走行が可能。自宅やオフィスに充電設備を導入できない環境でも、東京に1000か所設置することで、ガソリンスタンドに近い感覚で充電が可能となる。なお、新プランの導入第1号企業は家電量販店の「コジマ」。東京都を対象に1000か所の無料設置をするのは、EV充電業界での初の試みとなる。
テラモーターズでは今後、都内の自治体、郵便局、商業施設、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ホテル、自動車ディーラー、ファミリーレストラン、書店、オフィスビル、ガソリンスタンド、寺院などへ新プランを提案、その後は全国政令指定都市へ対象を広げていく。