カーライフに直結する、さまざまな「社会・経済」トピックスを発信している当コーナー。現在は知らないと損をしかねない「お得情報」を紹介している。今回は前回に引き続き「ETCマイレージサービス」について説明していく。
まずは「ETCマイレージサービス」とは何かを簡単におさらいしておこう。当サービスは、登録することで利点が得られるようになるサービスだ。登録はすでにETCを活用しているのなら誰でも可能で、登録に際しては費用は一切かからない。新たに必要となる機材もない。かかるのはネットにて行う手続きの手間のみだ。
で、登録することで得られる利点の概要は次のとおりだ。細かくは道路事業者ごとで異なるので、NEXCO東/中/西日本および宮城県道路公社の場合について説明していく。まず、これらが管理している対象の道路を利用して支払った通行料金の10円につき1ポイントが付与される。そして5000ポイントが貯まると自動的に5000円分の「還元額」が戻り、それを通行料金として利用できる。なお、1000ポイントで500分の、3000ポイントで2500円分の「還元額」は、自ら手続きすることで得られる。つまり、5000ポイントが貯まる前に「還元額」を手にすることも可能だ。
ただし、ポイントには有効期限がある、当年度末までに付与されたポイントは、翌年度末を過ぎると消滅する。
ところで「ETCマイレージサービス」に登録していると、その他の割引きサービスの恩恵にもあずかれる。それは、NEXCO東/中/西日本、本州四国連絡高速道路株式会社、および宮城県道路公社が実施している「平日朝夕割引」だ。
これは、祝日を除く月曜日から金曜日までの朝6時~9時、そして夕方17時~20時の間に対象の道路を利用して支払った通行料金が、一定額「還元額」となって戻ってくるというサービスだ(対象区間は各道路事業者のHP等で要確認)。
なお還元率は月ごとの利用回数により異なる。利用回数が4回までは還元がなく、5回から9回までは通行料金のうち最大100km相当分が約30%分還元され、10回以上の場合は通行料金のうち最大100km相当分が約50%分還元される。
なので、定期的に対象道路を利用しない場合には利点を享受できないが、通勤や仕事で定期的に利用していたり、または平日に定期的に出かけるレジャー等があったりすれば、大きなメリットを得られる。
ところで、利用中のETCカードがクレジットカードで、その利用金額に応じてポイントが付いている場合、「ETCマイレージサービス」のポイントはそれとは別に付与されるのでポイントがダブルで付く。ここも嬉しい利点だ。
最後に1点、注意事項を。「還元額」には基本的に有効期限がないが、2年間(730日)にわたり「ETCマイレージサービス」のポイントおよび「還元額」の増減がない場合には登録自体が取り消され、付与されていた「還元額」も消滅する。このことは頭に入れておきたい。