6月15~18日に開催された「東京国際消防防災展2023」にて、最先端の防災技術が並ぶ中、現代ならではといえる「リチウムイオンバッテリー」の防災用品が展示されていた。
それがモリタの車両火災用ブランケット「FIRE ISOLATOR」と、YONEの「ファイヤーブランケット」だ。
昨今、EV車やモビリティ、モバイルバッテリーなど、リチウムイオンバッテリーは我々の生活に欠かせないアイテムとなっている。便利な半面、リチウムイオンバッテリーによる火災も増加しており、まさに“現代の火災”と言えるだろう。
このリチウムイオンバッテリー火災は水や消火剤をかけてもなかなか消火ができないそうで、その対策をするべく登場したのがこれらのブランケットというわけだ。どちらも使用法は似ており、ブランケットを広げて対象物に被せるだけ。特殊な耐火素材でできているためEV車などの火災にも対応でき、炎や煙、バッテリー火災による有毒ガスが周囲に広がることを防止してくれる。
どちらも対象物や想定される使用場所にあわせてサイズ展開が様々あり、モリタの「FIRE ISOLATOR」はカーフェリー、EV充電ステーション、高速道路などで使うLサイズ(6×9M)、電動自転車やキックボードなどの小型モビリティに対応したMサイズ(3×3M)、モバイルバッテリーや充電式家電、ノートパソコンなど小型機器用のSサイズ(2×2M)の3タイプで、どれも繰り返し使用可能となっていた。
YONEの「ファイヤーブランケット」はサイズと使用回数でパターンがいくつかあり、消防団などに向けた30回使用可能な大型サイズ"CAR PRO X"(6×8M)、小型サイズ"EXTREME"(スモール1.5×1.5M、ミディアム3×3M)の3つに加え、防災用品として1回使い切りの"CARSTANDARD"(6×8M)、"FORKLIFT STANDARD"(7×7M)、"Pallet Truck"(5×5M)、"LITHIUM"(1.8×1.8M)の4つがラインナップしている。
消防団はもちろん、倉庫や工場といったリチウムイオンバッテリー火災のリスクが高い場所にあわせて様々なラインナップがあり、今後も増えていくことだろう。現代ならではの最新防災用品に注目だ。