NEXCO中日本は、新東名高速道路の全線開通が計画より4年遅れて2027年度になる見通しを発表した。
工事を進めている新秦野インターチェンジ(IC)~御殿場ジャンクション(JCT)の区間にある高松トンネルの掘削では、脆弱な地山や断層破砕帯が確認されていることから、有識者の意見を得て、地山に適した対策工を実施しながら掘削している。さらに、高松トンネルの未掘進区間では、追加で行った調査で、脆弱な地山や断層破砕帯が確認されている。
このため、今後も慎重に工事を進めていく方針で、工程を精査した結果、新秦野IC~新御殿場IC間の開通予定を2027年度に見直した。安全を最優先に工事の促進を図りながら工程短縮に努め、1日も早い開通を目指すとしている。
新東名高速道路の海老名南JCT~御殿場JCT間は、2017年度以降、順次開通しており、海老名南JCT~新秦野IC間、新御殿場IC~御殿場JCT間はそれぞれ2022年4月までに開通済みで、残すは新秦野IC~新御殿場IC間の延長25kmとなっている。今回、工期の遅れで、新東名高速道路の全線開通が2027年度に延期されることになる。