「メインユニット」って、何をするメカ?…キーワードから読み解くカーオーディオ | CAR CARE PLUS

「メインユニット」って、何をするメカ?…キーワードから読み解くカーオーディオ

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「メインユニット」の一例(カロッツェリア・サイバーナビ AVIC-CQ912ll)。
  • 「メインユニット」の一例(カロッツェリア・サイバーナビ AVIC-CQ912ll)。
  • 「メインユニット」の一例(ケンウッド・DDX5020S)。
  • 「メインユニット」の一例(アルパイン・DA7Z)。

カーオーディオでは専門用語が使われる頻度が高い。そしてそれらの存在がビギナーを惑わすこととなる。当連載では、その解消を目指し、入門者にとって分かりにくい用語の意味を解説している。今回からは、「メインユニット」に関連したワードについて説明していく。

◆「メインユニット」とは、多機能なカー用AV機器!

今回はズバリ、「メインユニット」について解説していく。結論から入ろう。「メインユニット」とは、クルマの中で音楽を聴こうとするときに活躍する音響機器のことを指す。なお基本的には、これがセンタークラスターパネル内に取り付けられていてあとはスピーカーさえあれば、音楽を聴ける。

というわけなので「メインユニット」は、オーディオ機器として実にさまざまな役割をこなす。片っ端から挙げていくと以下のとおりだ。メディアから音楽信号を読み取る役割、音楽信号を制御する役割、音楽信号を増幅する役割、これらが主な役割で、それ以外は機器によってまちまちではあるものの、ラジオ機能、テレビチューナー機能、外部オーディオプレーヤーからの信号を受け入れる機能、映像を映し出す機能(モニター)、ナビ機能等々、とにもかくにもさまざまな役割をこなし、ドライブの利便性や快適性を幅広くサポートしてくれる。

なお「メインユニット」は実は、他の名称で呼ばれることも少なくない。まずメーカーによってはこれを、「カーオーディオ」と呼んでいる。

◆システムの大半を占めるので、「カーオーディオ」と呼ばれることもある。

ちなみに「カーオーディオ」と言うと、広義にはスピーカーも含まれるし、外部パワーアンプや場合によってはリアモニターも含めたカーAV機器全般のことを指すが、「メインユニット」が「オーオーディオシステム」の大半を占めることもまた事実だ。ゆえにこれをもって「カーオーディオ」と呼ばれることも有り得ている。

また、「ソースユニット」と呼ばれることもある。本来「ソースユニット」と言うと、メディアから音楽信号を読み取ることに特化した装置のことを指すが、「メインユニット」の役割の中でそれが中心的なものであるので、このような呼び方がされることもある。

ところでかつては確かに、パワーアンプ機能も信号制御機能も持たない、音楽再生に特化したモデルも存在していた。というわけで「ソースユニット」という呼び方は、そのようなタイプの機器があった時代の名残とも言える。

◆「ヘッドユニット」や「CDデッキ」という呼称も存在!

また「ヘッドユニット」という呼ばれ方がされることもある。ちなみに以前は、むしろ「ヘッドユニット」と呼ばれることの方が多かった。それが「メインユニット」に移り変わってきたのは、以下のような流れがあったことも一因だろう。

実をいうと「ヘッドユニット」という呼称はアルパイン流の呼び方という側面があり、かたや「メインユニット」はカロッツェリア流の呼び方という側面もある。で、アルパインは現在、1DINや2DINのモニターを持たない「ヘッドユニット」をラインナップしていない。このことも、少なからず影響しているはずだ。

そしてもう1つ、「デッキ」という呼称が使われることもある。ちなみにこの呼び方がもっとも古くから存在している。音楽データを納めるメディアがカセットテープだった時代には、「メインユニット」のことは「カセットデッキ」と呼ばれていた。なお、ホームオーディオにて使われるカセットテープの再生装置も「カセットデッキ」と呼ばれていた。そして時代はCDへと移り変わり、ホームオーディオでのCD再生機は「CDプレーヤー」と呼ばれることとなるわけだが、カーオーディオではCDを再生する「メインユニット」のことも久しく「CDデッキ」とも呼ばれていた。しかし今では、「デッキ」と呼ばれることはかなり少なくなっている。

今回は以上だ。次回以降も「メインユニット」に関連したワードの解説を続行する。お楽しみに。

《太田祥三》

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