きちんと知りたい!
『電気自動車用パワーユニットの必須知識』
著者:高根英幸
発行:日刊工業新聞社
定価:2420円 (消費税込)
電気自動車の普及が進展している。今後、電動化はどう進んでいくのか? 「きちんと知りたい!」という人のために、発行から少し時間が経ってしまったが(2021年8月)、手頃な1冊を紹介したい。車の新たな可能性を感じて、これからの車に興味を持てるようになる。
『電気自動車用パワーユニットの必須知識』では電気自動車を走らせるために必要なモーター、バッテリー(電池)、パワーエレクトロニクスなどのパワーユニットに関する技術と問題点を紹介する。
「なぜそうなるのか? どうしてそうなったのか?」という仕組みの部分を中心に、158点の図・イラストで段階的に解説する。見開きの左ページにテキスト、右ページに図版を配置して、1項目を紹介しており、読み進めやすい。
世界レベルではクルマの保有台数は増加することも予測されている、と筆者は語る。「流れは基本的には変わることはないでしょう。そのためにもクルマの環境性能をもっともっと高める必要があり、(…)そこにはモーターやエンジンの性能、バッテリーの充電環境が大きく関わってきます」。
目次
●第1章 排ガス規制とクルマの電動化
- 排ガス規制の強化と電気自動車
●第2章 電動パワーユニットを搭載した自動車
- 電気自動車の種類
- 電気自動車の特徴と課題
●第3章 電気自動車のモーター
- 電気自動車が高効率な理由
- 電気自動車のモーターレイアウト
●第4章 電気自動車のバッテリー
- バッテリーの種類と自動車用に求められる特性
- 電気自動車用バッテリーの最新技術
- バッテリーEV(BEV)のカギを握る充電技術
●第5章 電気自動車のパワーエレクトロニクス
- パワーエレクトロニクスの実際
●第6章 ハイブリッドの技術革新
- エンジンが秘めている可能性
- ハイブリッドの最新技術
●第7章 燃料電池車の技術革新
- 燃料電池の技術
- 燃料電池の実際
●第8章 電気自動車における今後の開発課題
- 電気自動車のトランスミッション
- 今後の開発課題