リーズナブルな価格で、数多くの情報をひとつの画面に表示できると強い支持を受けていた「タッチブレイン」。販売終了から数年、満を持してフルモデルチェンジを果たした。同時に超高性能探知機「タッチブレインレーザー」も登場する。今回は“電脳集団”の異名をもつBLITZが手掛けた、最新タッチブレインシリーズ2製品に注目した。
OBDllから情報を取得するマルチモニターの最高峰『タッチブレインプラス』
「Touch-B.R.A.I.N.(タッチブレイン) 」はOBDllからの車両情報を表示できる人気商品。車種によるが水温を始め、エンジン回転数や燃費、吸気温度、ブースト圧、油温、排気温度、点火時期、電圧などさまざまなデータを表示できる。数年前惜しまれつつ販売終了となり、次期モデルの開発が行われていた。そこで登場したのが「Touch-B.R.A.I.N. + (タッチブレインプラス) 」。本体は先代よりも薄くなり、より取り付け場所を選ばなくなった。そして、進化の度合いがすごい。
1:従来の3.5インチから4.3インチに大幅画面サイズアップ
大幅に画面が大きくなり視認性が向上。タッチパネルも感圧式から静電式に変更され、よりサクサクと操作しやすい。高精細な表示は小さな文字でも見やすい。表示タイプは様々なものからチョイスできるが、最も多くの数値を表示する画面 (12項目) でも、視認性が大幅にアップしている。
2:無線LAN機能の搭載でスマートフォンと連携して「ドライブログ」動画を作成可能
専用アプリを使ってスマートフォンで撮影した動画に、OBDllコネクターからの情報とGPSデータなどを合成可能。簡単にいうと、スマートフォンで撮影した動画に速度やエンジン回転数、水温などの情報を入れた本格的なデータ入り車載動画を簡単に作成できるようになった。
3:GPS搭載でラップタイムモニターとして使用可能
本体内にGPSを搭載。それによってサーキット走行時に設定した場所を通過するごとに周回したと判断してラップタイムを自動で計測できるようになった。コースは主要サーキットのみプリインストールされているが、それ以外のミニサーキットなども任意の位置を指定すればラップタイム計測が可能に。もちろん手動操作での計測や、指定した距離・速度に応じてのタイム計測も可能。
大きく進化したのが無線LANによるスマートフォンとの接続機能と、GPS情報、OBDllの情報を組み合わせる機能だ。これまで車載映像に速度や水温などの情報を表示させようとすると、本格的なデータロガーが必要で、少なくとも数十万円のコストが掛かっていた。ところがそういった機能が、タッチブレインプラスでは本体とスマートフォンだけで可能になってしまった。サーキット走行での活用はもちろん、GPSデータも入るのでドライブ時の思い出動画の保存などにもピッタリだ。※専用アプリはiOSのみ対応
OBDllコネクターから取得できる情報は車種によって変わるが、最大で90種類以上の情報の表示が可能。そしてそれらの情報を、ログ機能で保存することもできる。表示画面や表示したいデータは任意に選ぶことができ、それぞれワーニング (警告) を掛けることが可能。それも下限のワーニングも可能なのが嬉しいところ。
例えば、水温が110度になったら温度が高すぎる警告を設定できるが、同時に50度以下のワーニング設定もできる。こうすれば暖気中はピピッと音で知らせてくれるので、エンジンをいたわりたい人にオススメの機能。他にも外気温が低くて凍結の危険があるときに知らせたり、ガソリン残量が表示できる車種 (ZN6/ZC6 86/BRZ) では、こちらも残量が減ってきたらワーニング警告が鳴るようにできる。実は役に立つ機能なのだ。
さらに86/BRZ(ZN6/ZC6)ではVSC/TRCの完全カット機能を搭載。トラクションコントロールやスピン防止制御を車両側ボタンの長押しを超える、全カットが可能になる。加えて、故障診断項目の表示や消去もできる、故障診断スキャナーの機能も併せ持つのだ。本体はUSBによってアップデートが可能で、購入後も機能の進化が可能。今後はスマートフォンによる無線LANでのアップデートなども鋭意開発中。待望のマルチメーターがリリースされるのだ。
大画面で多機能すぎるマルチメーター!BLITZ『Touch-B.R.A.I.N. +』の詳細はこちらBLITZが本気で開発した高機能レーダー探知機『タッチブレインレーザー』
3月からリリースされた「Touch-B.R.A.I.N. LASER (タッチブレインレーザー) 」。ブリッツが本気で開発したレーダー探知機はその機能がポイント。まず、基本となるレーザー探知機としての機能は業界トップクラスのクアッドセンサーを採用。4つのセンサーで取締まりのレーザー光を受信する。
最新の移動式小型オービスもレーダー波とレーザーの両方に対応し、さらにGPSで位置を把握して位置情報からの警告もされ固定式オービスにもバッチリ対応。記事執筆時点で日本国内に設置されている取締機全てに対応している。一般道では1キロ手前、高速道路では2キロ手前から警報する。
高機能&大画面の「TL311R」には、別売りで無線LAN内蔵SDHCカードを設定(8,000円【税別】)。スマートフォンなどとWi-fi接続することで自動的にBLITZクラウドサーバーに接続。TL311Rユーザー同士でレーザーやレーダー波の取り締まりポイントをオートシェアし、自車での警報に反映してくれるのだ。さらに電波を発しない光電管取締りスポットは、通過したユーザーがボタンを押して登録することでその情報もシェアされる。価格は33,000円(税別)
より小型なモデルの「TL241R」は無線LANには非対応。しかし、クアッドセンサーやGPS搭載によるオービス警報など基本的な探知機としての機能は同じ。別途microSDカードを使えばブリッツのサイトから無料で更新可能。毎月取り締まりデータが更新されるので、常に最新の状態で使うことができる。価格は24,000円(税別)
どちらも別売り(6,500円【税別】)のOBDllアダプターを使うと、車両情報を表示できる。車種によるが現在販売中の国産車の90%以上に対応し、水温やエンジン回転数などが表示でき「TL311R」では200項目以上、「TL241R」で99項目が表示できる。GPSが途切れるトンネル内でも自社位置を見失いにくいメリットもある。
ブリッツが本気で取り組んだレーダー探知機は、内部データを完全オリジナルで作成。取り締まり場所のシェア機能と、毎月の無料アップデートで常に最新の情報を得ることができる。それでいて、マルチメーターとしても使える高機能探知機+メーターなのだ。新しい走る楽しみを感じさせてくれるタッチブレイン、より安全に快適なドライブをアシストしてくれるタッチブレインレーザーは要注目アイテムとなるだろう。
最新の移動式小型オービスも対応!BLITZ『Touch-B.R.A.I.N. LASER』の詳細はこちら欲しくなるカスタムパーツが勢揃い!BLITZの公式webサイトはこちら