電気自動車(EV)を使ったカーシェアリングやエネルギーマネジメントに取り組むREXEVは6月16日、「EV蓄電池アグリケーションによる大規模VPP事業」への参加企業を募集すると発表した。
VPP=バーチャルパワープラントとは、需要家側エネルギーリソース、電力系統に直接接続されている発電設備、蓄電設備について、それらのリソースを制御することで、発電所と同等の機能を持たせようとするもの。実証では、EVの車載蓄電池の情報をクラウド上で集約管理し、蓄電池の充放電を遠隔制御する。これによって点在する太陽光や蓄電池、EVなどのエネルギーリソースをIoT技術で管理・制御して1つの発電所のように機能させる需給調整するVPPを構築、EVエネルギーマネジメントの実用化を目指す。
事業により技術開発とVPP参加企業の拡大を加速し、2025年までに1万台規模のEVが接続する大規模VPPの実用化を目指す。
実証の立ち上げを加速するため、早期に参加する法人には、EV1台あたり100万円の協力金を支給する。協力金は国と一部自治体のEV導入関連補助金との併用も可能。実証を加速することで、温室効果ガス排出量の削減に貢献する。
対象はEVを保有または今後購入する法人で、対象エリアは1都8県の事業所・駐車場。実証する法人には、REXEVが指定する型式のEV、充電器・充放電器、REXEVの車両管理・充放電遠隔制御サービスを導入してもらう。
協力期間は契約日から5年間。年間100台程度募集する。