走行性能や乗り心地、デザインの好み、乗車人数、ブランド力などなど、クルマ選びは悩ましいもの。もちろん自分の中で悩む時間も楽しいが、そんな時にやっぱり頼りになるのが専門家の声だ。そんな“プロの本音”を集めた「いいクルマアワード2019」の表彰式が、3月13日に開幕した「第17回国際オートアフターマーケットEXPO(IAAE2019)」の懇親会で発表され、昨年に続きトヨタ・プリウスが受賞した。「いいクルマアワード」は、オートアフターマーケット連絡協議会が主催。クルマの製造・販売(メーカー、ディーラー)事業者を除いた、自動車整備、車体整備、買取り、用品・部品販売、新車・中古車販売、ロードサービス、ガソリンスタンド、カーディテイリング、保険などに従事している“自動車業界のプロ”を対象に、2018年12月1日から2019年1月31日の間ウェブアンケートを実施し、その集計結果に基づいて選出される。表彰式では、トヨタ自動車・渉外広報部広報室の築城健仁担当部長が登壇。「豊田章男社長が就任から『いいクルマをつくれ』と言っており、トヨタにとって『いいクルマ』というのはとても意味がある言葉。それ以降、“いいクルマとは?”と社員一人ひとりが考え続けており、今回の受賞は顧客に寄り添ったクルマづくりの一つの成果では、と考えている」と受賞を振り返った。また、「憧れのクルマとして飛躍的に支持を高めた」として、特別賞にポルシェ・911が選ばれた。ポルシェジャパンの黒岩真治広報部長は、「未来においても憧れのクルマで在り続けるのがポルシェのミッションなので、そう評価されたことが嬉しい。ドイツ本国の本社にも受賞を報告したい」と受賞の喜びを口にした。◆「e燃費アワード」でもプリウスが総合部門1位を獲得!IAAE2019の懇親会では、「実燃費」を基準とした表彰「e燃費アワード2019-2020」も発表され、「いいクルマアワード」大賞を受賞したトヨタ・プリウスが総合部門で最優秀賞に輝いた。「e燃費」は、レスポンスを運営するイードが提供する燃費管理サービス。年間100万件以上の実燃費報告データが寄せられ、毎月「総合部門」以下8部門の月間実燃費ランキング、カタログ燃費達成率ランキングを選出。その中から年間ランキングとして集計されたのが、今回のアワードとなる。つまり、カタログなどだけでは分からない、カーオーナーのリアルな燃費データの集大成なのだ。専門家の声と同様、今クルマを選ぶ上で燃費性能はとても重要な指標となっている。一方で、運転の仕方や気候、路面状況も相まって、カタログ数値と実燃費に乖離があるのも周知の事実で、クルマを知っている人ほど「実燃費」は気になる。今回の表彰式では、新型車部門の最優秀賞としてトヨタ・カローラスポーツ(ハイブリッド)が選ばれたほか、総合部門の2位(アクア)、3位(ヴィッツハイブリッド)でもトヨタのモデルが受賞。トヨタ自動車の実燃費性能が高く評価される形となった。▼e燃費アワード2018-2019(各部門トップ)▼・総合部門:トヨタ・プリウス 24.5km/リットル・新型車部門:トヨタ・カローラスポーツ(ハイブリッド)23.0km/リットル・ガソリン車部門:三菱ミラージュ 18.8km/リットル・ハイブリッド車部門:トヨタ・プリウス 24.5km/リットル・軽自動車部門:スズキ・アルト 22.8km/リットル・輸入車部門:VW up! 18.0km/リットル・カタログ燃費達成率部門:ボルボV60 達成率112.9%・ディーゼル車部門:マツダ・デミオ(ディーゼル)18.9km/リットル
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