ダンロップが送り出したスタッドレスタイヤの自信作、それが『WINTER MAXX(ウインターマックス)02』だ。「ダンロップ史上最高傑作スタッドレス。」のキャッチフレーズで登場し、ダンロップ史上ナンバー1の氷上性能と長持ち性能を実現している。冬シーズンの到来を前に、テレビなどで福山雅治さんを起用したCMを流しているから知っている人も多いだろう。合言葉は「モチ」「ロン」「ギュ」だ。今シーズンはCUV(クロスオーバー・ユーティリティ・ビークル)向けのウインターマックス02が加わった。今回テストしたマツダ『CX-5』や日産『エクストレイル』、三菱『アウトランダー』などには最適なスタッドレスタイヤだ。また、その下のクラスのトヨタ『C-HR』やホンダ『ヴェゼル』、マツダ『CX-3』などにもフィットする。◆軽やかな走り、静かで快適なドライブにマツダ『CX-5』に純正と同じサイズのウインターマックス02を装着した。225/65R17102Qで、パターンデザインも乗用車用と同じだ。新品だったので、100kmほど高速道路などを走ってタイヤをなじませた。慣らし運転しているとき、印象的だったのは静粛性が高いことだ。アスファルト路面だけでなくコンクリート路面でも不快なパターンノイズ、ロードノイズが上手に抑えられている。高速で突起を駆け抜けたときでも衝撃音が耳に付かない。乗り心地も良好だ。路面とのコンタクトがよく、路面の突起や段差を上手にいなしている。ゴムの当たりが柔らかく、しなやかな動きなのだ。路面からの突き上げを巧みに吸収し、サマータイヤを凌ぐほど快適性は高かった。スキーやスノーボードなどのウインタースポーツに行くときは高速道路を使うことが多い。ウインターマックス02は、ロングドライブでも疲れが少ないだろう。舗装路の走りは軽やかである。スタッドレスタイヤは加速しているときに抵抗を感じることが多いが、このタイヤはサマータイヤ並みに軽やかに転がっていく。だから良好な燃費を期待できそうだ。直進安定性も優れている。強い横風にあおられても安定した走りを披露した。ウインターマックス02は左右非対称パターンを採用し、外側のブロック剛性を上げている。剛性アップがハンドリングにいい影響を与えているようだ。速いコーナリングを苦手としない。ステアリングを切り込んだときの応答レスポンスはよくなっている。また、接地感とグリップ感も先代のウインターマックス01より向上していた。ホットな走りでも腰砕けになることがなく、ハンドリングは素直だ。狙ったラインに乗せやすく、踏ん張りもきく。◆ウエット路面でも安心感、早めの交換がオススメブレーキの減速フィールもよかった。強力なグリップ感が得られ、挙動を乱すことなく止まれる。ウエット性能もよかった。スタッドレスタイヤの多くは濡れた路面を苦手とする。だが、ウインターマックス02はウエット路面でもリニアな減速感が得られ、安心して停止まで持っていくことができた。この非対称パターンは磨耗や偏磨耗に対しても強そうで、「効きもち」がよく、高性能が長続きしそうだ。摩耗に大きな影響を与える混ぜ物の少ない高密度のコンパウンドゴムを使用しているからだろう。ロングライフも期待できる。また、気を付けたいのがスタッドレスタイヤ装着のタイミングだ。近年、突然の天候変化に悩まされることも多いが、雪も例外ではない。首都圏でも11月に降雪の可能性はある。ダンロップのウェブページでは“タイヤの「衣替え」カレンダー”で、装着に適切なタイミングもアナウンスしているのでチェックしてみてほしい。氷上と雪道性能だけでなく、ドライ路面とウエット路面でも絶大な安心感があるのがダンロップのウインターマックス02だ。トータル性能の高さは際立っている。
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