【検証】『DIATONE SOUND.NAVI』を使うと、カーライフはどう楽しくなるのか。Part.2 | CAR CARE PLUS

【検証】『DIATONE SOUND.NAVI』を使うと、カーライフはどう楽しくなるのか。Part.2

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フォルクスワーゲン・ゴルフ4  by カーオーディオクラブ(大阪府)
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カーナビとしても、カーオーディオメインユニットとしても“ハイエンド”な、『DIATONE SOUND.NAVI』。その最新トップエンド機『NR-MZ200PREMI』を搭載した2台の車両を取材し、これを使うことでカーライフがどのように楽しくなるのかを検証しようと試みている。

前回は、『NR-MZ200PREMI』を用いれば、手軽に本格ハイエンドサウンドを満喫できるという見本を取り上げた。それに引き続き今回は、『DIATONE SOUND.NAVI』をディープに楽しみ尽くしている好例をご紹介する。


■長きにわたって封印してきた“カーオーディオ”を、復活させる日がやってきて…。

今回取材したのは、大阪府の名店、“カーオーディオクラブ”で製作された「フォルクスワーゲン・ゴルフ4」。オーナーは庵原(いおはら)誠一郎さん(43歳)だ。

最初に、庵原さんのカーオーディオ歴をざっとご紹介しておきたい。庵原さんがカーオーディオに親しみ始めたのは、大学生時代にまで遡る。自身の手でスピーカーを交換したり、メインユニットの電源をバッテリーから直で引いたりと、DIYで楽しんでいたという。

しかし就職を機に、一旦、クルマを手放すこととなる。大学まで郷里の福岡県で過ごしていたのだが、勤務地が東京となり、クルマなしでも暮らせること、維持費もばかにならないこと等々の理由で、好きだった“カーオーディオいじり”を封印せざるを得なくなったのだ。

庵原さんが再びクルマを手にしたのは38歳の頃だ。故郷への転勤が叶い、ようやくマイカーを持てる状況が整った。その時に購入したクルマが、この「フォルクスワーゲン・ゴルフ4」だ。そして、カーオーディオを搭載すべく今度は福岡県内のカーオーディオ・プロショップに足を運ぶ。

そこで“ハイエンドの入門編”的な位置付けのメインユニットを導入し、フロントスピーカーを交換する。さらには、サウンドチューニングの勉強も開始する。インストーラーが調整する作業を、了解を得て見学し、手順を見て覚えていった。2011年頃の話だそうだ。こうして庵原さんの第2のカーオーディオライフがスタートした。


■触ってみると思いの外、使い勝手が高かった『DIATONE SOUND.NAVI』。

次に、庵原さんの『DIATONE SOUND.NAVI』歴をご紹介していこう。庵原さんが最初に使ったモデルは、2013年の秋に発売された2代目モデル、『NR-MZ80PREMI』だ。庵原さんはこの頃、大阪に転勤となっていて、「気軽に足を運べるお店」だと感じた、“カーオーディオクラブ”へと通うようになっていた。

『DIATONE SOUND.NAVI』を購入した第一の動機は、ブランドに対する憧れだったという。

装着してみると、『DIATONE SOUND.NAVI』は思っていた以上に使いやすかった。ポイントは、画面の大きさにあった。それまでは1DINのメインユニットを使用していたのだが、その表示部と比べて2DINのモニターの大きさは、文字どおり桁違い。サウンドチューニングが格段にやりやすくなったという。

ところで世の中には、サウンドチューニングを行うための専用機(デジタル・シグナル・プロセッサー)も存在しているが、それらのほとんどは、車内にPCを持ち込み機能を操る。それと比べても『DIATONE SOUND.NAVI』の操作性の良さは抜けている。

そして2015年秋に、庵原さんは自身にとって2代目となる『DIATONE SOUND.NAVI』を手にする。初のフルモデルチェンジが実行され、歴代4世代目となる『NR-MZ100シリーズ』が登場したからだ。ここで『DIATONE SOUND.NAVI』は、ナビ機能、ビジュアル性能、そして音質性能まで、格段の進化を果たした。『DIATONE SOUND.NAVI』マニアとなっていた庵原さんは、その進化ぶりを看過できなかったのだ。

ちなみに庵原さんはその前年に、“サウンドコンペ”デビューも果たしている。それから1年が経過したこの頃には、“サウンドコンペ”に自身の調整で臨むようにもなっていた。結果、「より高性能な最新機種が必要」にもなったのだ。それだけ『DIATONE SOUND.NAVI』の能力を頼りにしていた、ということでもある。

さらに庵原さんは2016年秋に、再び『DIATONE SOUND.NAVI』を最新機種へと変更する。『DIATONE SOUND.NAVI』が『NR-MZ200シリーズ』となり、もう1段階進化を遂げたからだ。庵原さんはその進化ぶりに、またしても琴線を揺さぶられた、というわけだ。


■音の質感、ステレオの再現性、それそれの完成度の高さが光る…。

かくして『DIATONE SOUND.NAVI』に魅せられ、それを中心にカーオーディオをシステムアップしてきた庵原さんだが、『DIATONE SOUND.NAVI』以外のユニットに関しては、長くじっくりと使用し、そしてシステムアップの速度も、ゆっくりだったとのことである。都度テーマを決めて、地道に音を進化させてきた。

現在のシステムは以下のとおりだ。「フロント2ウェイ+サブウーファー」というスピーカーレイアウトを取り、それらをすべて外部パワーアンプで鳴らしている。『NR-MZ200PREMI』を核とする、本格Hi-Fiシステムを構成している、という次第である。

さて、その音は、どのようなものであったのかというと…。

なるほど、ハイレベルなサウンドコンペを闘っているだけのことはある。音の質感、ステレオの再現性ともに、完成度が高い。

特筆すべきは、余韻の消え際の美しさだ。音源に収められている情報をすべて再生できているので、そういった細かな部分までもを忠実に描き切れている。さらには、演奏技術、演奏者の感情、それぞれを抑揚たっぷりに再現できているので、音楽の感動力も高い。楽曲の世界にぐっと引き込まれる。

サウンドコンペで結果を残すことを目標に、日々音を磨き込んでいるからこそのクオリティであるわけだが、このレベルの音を日常的に楽しめるのはうらやましい限りだ。

ちなみに、これまでは概ね、各大会ごとで入賞も果たせている、とのことである。カーオーディオは総合力の勝負であり、製品の質、取り付け技術、そしてサウンドチューニングの出来、これらが咬み合わないと良い音にはならないのだが、庵原さんの「フォルクスワーゲン・ゴルフ4」は、それを達成できている。しかも、チューニングについては自ら行っているわけで、入賞するときの喜びは、格別なものがあるだろう。


■「機能の詳細さと使いやすさのバランスが、自分にはベストマッチ」

庵原さんは言う。

「自分で調整を行っていると、審査員の方からの指摘に対して、至極納得がいきますし、対策を的確に反映させることもしやすいですね。結果の善し悪しについての納得度も高いです。

ずっと、『DIATONE SOUND.NAVI』の内蔵アンプでどこまでの音を出せるか、をテーマにやってきたのですが、昨年からはいよいよ外部パワーアンプを導入し、次なるレベルに到達したいと考えています。時には悩むこともありますが、チューニングにこだわることで、カーオーディオを存分に楽しめていますね。

『DIATONE SOUND.NAVI』を使ってきて、愛着はひとしおです(笑)。ハイエンドカーオーディオの世界には、他にも高度なチューニング機能を持ったユニットがいくつかありますが、私は今後も、『DIATONE SOUND.NAVI』を使い続けたいと思っています。機能の細やかさと使いやすさのバランスが、自分にとってベストなんですよ」

実際のところ、『NR-MZ200PREMI』のサウンドチューニング機能は複雑で、これを適切に運用しようと思ったら、「カーオーディオ・プロショップ」に任すべきだろう。しかし、庵原さんのように自身で使いこなせるようになれば、『DIATONE SOUND.NAVI』のある生活が、より奥深いものになるのは間違いない。

『NR-MZ200PREMI』では調整データを複数メモリーすることができるので、プロショップの調整データと、自分自身で操作した調整データの両方を記憶させておける。サウンドチューニングにもご興味があるのなら、ショップに依頼するのと並行して、自分でもトライしてみてはいかがだろうか。

『DIATONE SOUND.NAVI』ならば、こんな楽しみ方も可能だ。ご興味があれば、ぜひに。
《太田祥三》

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