カーオーディオで“ハイレゾ音源”を楽しむための「最新事情」 Part.2 「スピーカーは純正のままでもOK?」 | CAR CARE PLUS

カーオーディオで“ハイレゾ音源”を楽しむための「最新事情」 Part.2 「スピーカーは純正のままでもOK?」

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ダイヤトーン・ DS-G20
  • ダイヤトーン・ DS-G20
CDを超える高音質な音源である“ハイレゾ音源”。これが何であり、そしてカーオーディオではこれをどのように楽しめば良いのかを、短期集中連載でご紹介していこうと試みている。今回はその第2回目として、スピーカーはどうするべきか、について考えてみたい。


■信号の解像度が上がっているのだから、純正スピーカーであったとしても…。

今回からは、“ハイレゾ音源”をクルマの中で聴くにはどうすれば良いか、について考えていこうと思う。まず、絶対的な前提として、“ハイレゾ音源”を再生可能な“プレーヤー”が必要となるのだが、そのことについて考察するよりも前に、スピーカーについて考えてみる。純正スピーカーのままで、“ハイレゾ音源”を聴くことができるのか、できないのか…。

結論から入ろう。“ハイレゾ音源”を再生可能なプレーヤーがあり、そのプレーヤーが再生する“ハイレゾ音源”の再生信号をシステムに取り入れるがことができるのであれば、スピーカーが純正のままであっても、それを再生することは可能だ。

通常のカーオーディオシステムでは、パワーアンプに音楽信号が送り込まれている時点ではすでに、音楽信号は“アナログ信号”に変換されている。元がCDクオリティだったのか“ハイレゾ音源”だったのかは、パワーアンプが仕事をする上では関係がない。それはスピーカーにとっても同様だ。であるので、たとえ純正スピーカーでままであっても、“ハイレゾ音源”の再生は可能なのである。

さらに言えば、再生できた上に、理論上、音も良くなる。同じ楽曲でCD音源と“ハイレゾ音源”があったとして、両者を続けて再生すれば、多少なりとも違いは出る。

もしも純正スピーカーが、送られてくる音楽信号の50%をロスするほどの、残念な性能だったとしても、送られてくる音楽信号の解像度が上がっているのだから、分母が大きい分、出てくる音の質は上がるのだ。

もちろん、スピーカーに音楽信号が到達する段階で、“ハイレゾ音源”の良さがどの程度保たれているかも大事であるが、それは一旦置いておいて、送られてくる音楽信号の質がなんらか上がれば、例え純正スピーカーのままであっても、音は良くなる。これは事実だ。


■“ハイレゾ音源”を楽しもうとするなら、スピーカー交換はしたいところ…。

だがしかし、どうせなら“ハイレゾ音源”の良さを、できるだけロスせずに楽しみたいところである。そう考えるのならば、スピーカーも良いものに換えたほうが良い。

では、どのレベルのスピーカーを選ぶべきなのだろう。上を見ればキリがないのがカーオーディオの世界である。良ければ良いに越したことはないのだが…。

けれど当サイトとしては、「とりあえず何でも良いから市販スピーカーに交換してみる」ことをおすすめしたい。例え1万円台のスピーカーであっても、純正スピーカーよりは必ず音が良くなる(純正スピーカーがセパレートタイプであったら、市販スピーカーもセパレートタイプを選んだ場合)。無理をする必要はまったくない。現実的な予算の中で、まずは何かに交換してみよう。

ただ、1つアドバイスを付け加えさせていただきたい。それは、「スピーカーを交換する際には、ドア側に何らかの加工を施そう」である。

ホームオーディオのスピーカーは、箱に取り付けられてスピーカーとして完成しているが、カーオーディオのスピーカーは、ユニットだけで販売されている。その状態ではまだ“半完成品”なのである。

その“半完成品”を完成させるためには、ただ取り付けただけでは不十分だ。ドア内部の音響的なコンディションを上げるための、なんらかの加工が必要なのだ。

どの程度をやるべきかというと、これについてもその気になればいくらでもやりようがあるのだが、とりあえずは最低限のことだけでいいと思う。推奨したいのは、インナーバッフルと呼ばれる取り付け土台を用意することと(市販品でもOKだ)、スピーカー周辺の鉄板部分への簡単な“制振”作業。この程度のことでも、ぐっとドア内部の音響的コンディションは良化して、スピーカーの性能がワンランク上昇する。頭に入れておいていただけたら幸いだ。


■“ハイレゾ対応マーク”も、要チェック!

ところで世の中には、“ハイレゾに対応する”とうたわれたスピーカーも存在している。カー用のスピーカーにも、“ハイレゾ対応マーク”が付いたスピーカーがいくつかある。

では、“ハイレゾ音源”を聴こうとするならば、“ハイレゾ対応”スピーカーでないとだめなのかというと、必ずしもそうではない。最初にご説明したように、純正スピーカーであっても“ハイレゾ音源”を再生可能なのだから、“ハイレゾ対応”でなくとも“ハイレゾ音源”を再生可能だ。

しかし、“ハイレゾ対応”をうたっているかどうかが1つの参考になることもまた確かだ。“ハイレゾ対応”のマークが付いた製品は、“ハイレゾ音源”を聴くのに相応しいクオリティが確保されているか否かを、しかるべき方法と基準と責任を持ってテストされている。“ハイレゾ音源”を聴くためのスピーカー交換をしようとするのなら、“ハイレゾ対応マーク”をチェックすることには意義がある。

ただ、それがすべてではない。例えば仮に5万円の“ハイレゾ対応”スピーカーがあったとしよう。それに対して10万円の“ハイレゾ対応マーク”の付いていないスピーカーがあったとする。その2つを聴き比べたとき、後者のほうが音が良い可能性は高い。コストが倍かかっているのだから、それはダテではないのだ。つまり、“ハイレゾ対応マーク”の有る無しは参考にはなるものの、音に影響が大きいのは、スピーカーのグレードであり、個々のそもそもの性能である。“ハイレゾ対応マーク”はチェックしつつも、音が好きかどうかで、市販スピーカー選びをするべきなのだ。

さて、スピーカーについての話はここまでとさせていただく。次回はいよいよ、“ハイレゾ音源”を再生するプレーヤー側についての考察に踏み込んでいく。お楽しみに。

※このハイレゾ特集は『カーオーディオ』に関する事であって、カーオーディオ以外のオーディオとは異なる場合がありますのでご了承ください。
《太田祥三》

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