純正ナビのままで始める“お手軽”カーオーディオ・スタートプラン。その2 「まずは予算0円で低音を強化!」 | CAR CARE PLUS

純正ナビのままで始める“お手軽”カーオーディオ・スタートプラン。その2 「まずは予算0円で低音を強化!」

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「ダイヤトーン サウンドナビ」の“バランス”と“フェーダー”の調整画面。
  • 「ダイヤトーン サウンドナビ」の“バランス”と“フェーダー”の調整画面。
カーオーディオの音を今よりもっと良くしたいと思っている方々に向けて、「純正ナビは取り外さない」、しかも「低予算で」という条件のもとで実行できる、おすすめの“カーオーディオ・スタートプラン”をご紹介している。今回のテーマは、「低音強化」だ。

それも、「予算0円でできる」低音強化メニューをご紹介していく。これを実行することでまずは、音を変える(変わる)ことの楽しさを感じてほしい。


■リアスピーカーを上手に鳴らすと、低音を増強する効果が得られる…。

低音強化と言って、真っ先に思い付くのは“サブウーファー”の追加だろうか。確かにそれを行えば、相当な効果が得られるのだが、その前に「予算0円で」できることがある。今回はそれをお教えしていく。

それは、「サウンドチューニング機能を駆使する」というアプローチだ。その具体策は2つある。

1つ目としてご紹介したいのは、「リアスピーカーを活用する方法」だ。

ところで、メインユニットには、“フェーダー”という機能が備わっていることをご存じだろうか。この機能の役割は、フロントスピーカーとリアスピーカーの音量バランスを調節することにあるのだが、皆さんは、これをどのように使っているだろうか。

多くの方は、“5:5”のところに合わせているのではないだろうか。後席に人が乗っている場合はこれでもいいと思う。しかしながら前席にしか人が乗っていない場合は、これはあまりおすすめできない。

その理由は、「ステレオを聴く場合、自分の後ろ側にスピーカーを置く必要がないから」だ。ホームオーディオで音楽を聴くとき、スピーカーは目の前の左右に1本ずつがあれば良い。わざわざ後ろ側にスピーカーを立てる必要はないのだ。

5.1chの映像作品をリアルに再現しようとするのなら、リアスピーカーはマストアイテムとなるが、2chのステレオ音源を聴くときは、スピーカーも2ch分があればOKなのだ。

かくして前席だけにしか人が乗っていないときの「フェーダー」は、“フロント10:リア0”という使い方が正解となる。しかしそこから発想の転換をして、リアスピーカーを多少鳴らすようなセッティングにしてみると、低音を強化することが可能となるのだ。

高音は指向性が強いのでまっすぐ進もうとする。しかし低音は指向性が弱いので、モノを回り込んでも聴こえてくる。リアスピーカーを少しだけ鳴らすと、高音はシートにブロックされ耳に届かないが、低音はシートを回り込んで聴こえてくる。その分量を的確にコントロールできると、「音楽はフロントスピーカーからしか聴こえてこない」という状況をキープしたまま、低音の量感だけがアップするのである。

問題は、リアスピーカーを“ちょっと”鳴らすというその塩梅だが、これは微調整しながら探っていくしかない。“10:0”のところから徐々に「フェーダー」を後ろ側に動かし、低音が増強したと感じられるポイントを見つけていこう。後ろから音が聴こえてきたらそれはNGなので、その場合はそこから逆に、「フェーダー」を前側に戻していく。これを繰り返して、低音が増強されるベストなバランスを見つけ出そう。


■フロントスピーカーに送られる重低音の信号をカットする、という作戦とは?!

続いては、もう1つの方法をお教えしよう。それは、「フロントスピーカーの担当音域を制限する」というアプローチだ。

これは、お使いのナビに「サブウーファー出力」が備えられている場合にのみ、可能となる。それに関連して存在しているとある機能を使うと、“低音がすっきり”するのである。低音が増強されるのではないが、雑味を取ることで、“低音の質を上げよう”とするのである。

具体的に解説していこう。「サブウーファー出力」が備えられているとき、サブウーファーをコントロールする調整機能も併せて搭載されることとなる。多くの場合その項目の中に、「フロントスピーカーのハイパス」という項目が加えられているはずだ。

なおこれは本来は、低音をサブウーファーに任せる代わりに、フロントスピーカーの担当帯域を狭めようとして使われるものである。サブウーファーから聴こえてくる重低音を、ドアのスピーカーには送らないようにしてやるのだ。しかし、サブウーファーを入れてないときでも、これを使うと音に効くのだ。

理由は以下のとおりだ。ドアのスピーカーは、そもそも重低音の再生を苦手としている。ドアに付けられるスピーカーとなるとサイズ的な制約が出る。口径的に言うならば、17cm程度が限界だ。しかしこのサイズでは、100Hz以下の低音をキレイに鳴らすのが難しいのだ。

にも関わらずドアのスピーカーには、も重低音の音楽信号も送り込まれてくる。結果、重低音は歪んだ状態で発せられることになりがちだ。スピーカーから出される音にノイズが混ざってしまうのだ。

また、“デッドニング”が施されていないクルマにおいては、100Hzあたりよりも低い音が鳴ると、ドアの鉄板が共振しがちだ。音量を上げるほど共振は大きくなり、鉄板から異音が発せられることとなる。

だがしかし、「フロントスピーカーのハイパス」という機能を使うと、これらに対処できる。ドアのスピーカーの担当範囲を狭めることで(下側の音をカットすることで)、上記の2つのリスクをある程度排除できるのだ。低音の歪みが取り払われ、同時にドア内部もビビりにくくなり嫌な音が減っていく、というわけなのだ。

普段、「サブウーファー」を使っていなければ、当機能の有る無しをチェックしていないだろう。であれば、すぐにでもチェックしていただきたい。そして搭載されていたらしめたもの。早速いろいろと試してみよう。

重低音をある程度のところから緩やかにカットして、低音が聴こえつつもすっきりしてくるポイントを探っていこう。

さて、今週は以上とさせていただく。次回はこれを踏まえつつ、低音強化プランの定番である、パワードサブウーファーの導入から始める“お手軽”な「カーオーディオ・スタート」プランをご紹介していく。お楽しみに。
《太田祥三》

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