カーオーディオの音をもっと良くするためには…。いつかは、やっぱり、パワーアンプ! Part.3「1ランク上の4chアンプ活用術」 | CAR CARE PLUS

カーオーディオの音をもっと良くするためには…。いつかは、やっぱり、パワーアンプ! Part.3「1ランク上の4chアンプ活用術」

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ロックフォード・フォズゲート T400X4ad
  • ロックフォード・フォズゲート T400X4ad
  • GROUND ZERO・GZUC 650SQX
  • GROUND ZERO・GZUC 650SQXのパッシブクロスオーバーネットワーク。バイアンプに対応している。
カーオーディオをより深く楽しもうと思ったら、“外部パワーアンプ”は欠かせない。それは何故なのか、そして、どのように使いこなすといいのかを、シリーズでお伝えしている。今回はその3回目として、1ランク上の4chパワーアンプ活用術をご紹介する。


■“バイアンプ対応パッシブ”があれば、スペシャルなシステムレイアウトの構築が可能に!

前回は、2chパワーアンプ1台でフロントスピーカーをドライブする形と、4chパワーアンプ1台で、“フロント2ウェイ+サブウーファー”を鳴らす形の2つを取り上げた。それに引き続いて今回は…。

今回取り上げる形も、4chパワーアンプ1台で完結させる形であるのだが、サブウーファーを導入するのを後回しにして行うものである。ズバリ、「4chパワーアンプの4chすべてを使って、フロントスピーカーを鳴らす」、という方法をご紹介していこうと思う。

これを行うためには、1つの必要条件がある。それは、「使用する市販スピーカーに付属している“パッシブクロスオーバーネットワーク”が、“バイアンプ対応”になっていること」。通常の“パッシブクロスオーバーネットワーク”は、入力端子が1系統(プラスとマイナスの2つの端子からなる)しか付いていないのだが、“バイアンプ対応パッシブ”の場合は、ハイ入力とロー入力の2系統が備わっている。

ハイ入力とはつまりはトゥイーター用の入力端子であり、ロー入力とはミッドウーファー用の入力端子だ。通常は、1系統の音楽信号を受けて、“パッシブクロスオーバーネットワーク”内で、トゥイーター用とミッドウーファー用に音楽信号を2分割するのだが、“バイアンプ対応パッシブ”は最初から、トゥイーター、ミッドウーファーそれぞれ専用の入力端子を備えている、というわけなのだ。

そして、トゥイーター用の入力端子から入力された音楽信号は、“バイアンプ対応パッシブ”内で低域側がカットされてトゥイーターに送られる。ミッドウーファー用の入力端子から入力された音楽信号は、“バイアンプ対応パッシブ”内で高域側がカットされてミッドウーファーに流れていく。

さて、「4chパワーアンプの4chすぺてを使って、フロントスピーカーを鳴らすシステム」においては、この“バイアンプ対応パッシブ”に対して、4chパワーアンプからの出力を、以下のように接続する。フロント右ch出力を、右スピーカー用の“バイアンプ対応パッシブ”のロー入力に繋ぎ、右リアch出力をハイ入力に繋ぐ(フロント左ch出力とリア左ch出力についても、左スピーカー用の“バイアンプ対応パッシブ”に対して、同様な接続方法を実施する)。

こうすることで、「4chパワーアンプの4chすぺてを使って、フロントスピーカーを鳴らす」、というシステムレイアウトが完成する。


■当システムで得られる利点は2つ。1つ目の利点は、「音が良くなる」こと。

この「4chパワーアンプの4chすぺてを使って、フロントスピーカーを鳴らすシステム」では、以下の利点を得ることが可能となる。1つ目の利点は、サウンドがよりクリアになり、かつエネルギー感が増す、というもの。要は、「音が良くなる」のだ。スピーカーは同じものなのに、スピーカーを1ランク上級モデルに換えたかのように音質は向上する。

最初から、トゥイーターとミッドウーファーに専用の音楽信号を入力するので、それぞれの信号の干渉が起こりにくくなる。要するに、音楽信号の流れがよりスムーズになるのだ。

さらには、余裕を持ってスピーカーを鳴らせるようにもなる。2ch分の出力でフロントスピーカーを鳴らしていたのと比べ倍のchを使って鳴らすのだから、それもそのはず、というわけだ。

そして、お使いのメインユニットに簡易的な“タイムアライメント機能”が搭載されていたら、「4chパワーアンプの4chすぺてを使って、フロントスピーカーを鳴らすシステム」による、2つ目の利点を享受できる。その利点とは、「より詳細なサウンドコントロールが可能となる」というものだ。

“タイムアライメント機能”とは、近くにあるスピーカーが発する音に“遅延(ディレイ)”をかける機能だ。これを使うことによって、左右のスピーカーから等距離の場所にいるかのような状況が作り出せる。結果、ステレオの効果(音が立体的に聴こえること)を、より的確に感じることが可能となる。

ただし、簡易的な“タイムアライメント機能”では、フロントスピーカーがセパレート2ウェイスピーカーであったとしても、トゥイーターとミッドウーファーを個別にコントロールすることは不可能だ。実際はスピーカーユニットが片側に2つずつあるのに、それを“右スピーカー”が1つ、“左スピーカー”が1つ、として扱うのである。ゆえに、厳密に“タイムアライメント機能”を運用することができない。なので、“簡易的”というわけなのだが…


■スピーカーを購入する際は、“バイアンプ対応パッシブ”か否かも、要チェック!

しかし、“バイアンプ対応パッシブ”を活用することで、トゥイーターとミッドウーファーを個別にコントロールすることが可能になる。

フロント出力をミッドウーファー用として、リア出力をトゥイーター用として、“バイアンプ対応パッシブ”に接続するわけなので、フロントスピーカーの“タイムアライメント機能”を操ることでミッドウーファーだけをコントロールでき、リアスピーカーの“タイムアライメント機能”を操作することで、トゥイーターだけをコントロールすることができるのだ。

このように、「4chパワーアンプの4chすぺてを使って、フロントスピーカーを鳴らすシステム」では、「音が良くなる」ことと「より詳細なサウンドコントロールが可能となる」という2つのメリットが得られるのである。

市販スピーカーを購入する際は、付属の“パッシブクロスオーバーネットワーク”が、“バイアンプ対応パッシブ”かどうかも確認しよう。もしも“バイアンプ対応パッシブ”であったなら、「4chパワーアンプの4chすぺてを使って、フロントスピーカーを鳴らすシステム」も楽しめる。

さて次回は、ここからさらにもう1歩踏み込んだ、4chアンプの活用方法をご紹介する。次回もお読み逃しなく。
《太田祥三》

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