カーオーディオユニットのインストールにおけるセオリーの、その1つ1つを掘り下げている当コーナー。現在は、サブウーファーボックス製作においての、決まりごとのいろいろをご紹介している。今回はその3回目として「設置方法」について考えていく。さて、サブウーファーボックスをワンオフする場合、ボックスの設置の仕方には2つの選択肢が存在している。1つが、トランクフロア等にポンと置く方法、もう1つが、トランクフロア等に一体化させる方法、以上の2つだ。前者は比較的に製作コストがかからない。ボックスの形状をシンプルに仕上げられ、車両側の加工も最小ですむからだ。そして、荷物をたくさん積むときにはボックスを降ろすことも可能なので、その点においては使い勝手が良い。対して、トランクフロア等に一体化させる場合には、車両側の加工も必要となるケースがほとんどで、しかもボックスの形状も設置箇所のボディ形状に追従させる必要が出てくる。であるので、工賃はそれなりにかかる。しかし、スペースを有効利用でき、積載性を確保することなども可能となる。予算さえ許せば、車両に一体化させる取り付け方のほうが便がいいのは確かだ。なお、サウンドコンペに出場するようなクルマに多く見られるのは、リアシートの後ろ側(トランクからみて奥のウォール側)にサブウーファーボックスを設定するやり方だ。そうして、トランクスルー部分にサブウーファーの振動板がくるように取り付け、サブウーファーからのサウンドを、ダイレクトに車室内に届けようとするのである。これらの中からどれを選ぶかは、予算と使い勝手を鑑みて考えたい。ちなみに、音的な有利不利は多少ありつつも、プロショップならばどこに設置しても、調整でなんとかできるはずだ。シビアに音を優先させて考えるのも1つのやり方ではあるが、通常は、費用・使用感を含めて総合的に判断すればいいだろう。自分にとっての優先事項をショップにぶつけて、ベストポジションを探していこう。今週は以上だ。次週からは新たなテーマに突入する予定だ。次回の当コーナーもお読みいただけたら幸いだ。
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