カーオーディオ・ユニットの、選び方のキモを解説している当連載。今週からは新たな章に突入する。テーマは「メインユニット」。かつては、何はなくともまずは「メインユニット」交換から入ったものだが、現在は大きく様相が変わっている。その最新事情を解説していく。ひと昔前までは、1DIN機か2DIN機かという選択肢はあれど、メインユニットといえば「CDプレーヤー/レシーバー」タイプが主流だった。しかし今は、さまざまな選択肢がある。どのような選択肢があるのかというと…。ざっとリストアップすると、主には以下の5タイプに分類できる。1・1DINメインユニット2・2DINメインユニット3・AV一体型ナビ4・ビーウィズ・MM-1D5・純正メインユニットなお、良い音でカーオーティオを楽しもうと考えたときに問題となるのは、“コントロール機能”の優劣だ。“コントロール機能”をシステムにもたらすユニットとは、「デジタル・シグナル・プロセッサー(DSP)」である。本格的なカーオーディオシステムを組もうと考えるのならば、「DSP」に何を使うか、この部分の見極めがとても重要になるのだ。このことも同時に考えながら、メインユニット選びをする必要があるのだ。例えばもしも、「単体DSP」の中で使いたい製品があったとしたら、メインユニット側には高度な「DSP」が搭載されている必要はなくなる。逆に、搭載されている「DSP」機能ほしさにそのメインユニットを選ぶ、というチョイスとなる場合もある。というわけで、そのことも含め、メインユニット選びをするときに考慮すべきポイントは、以下の4点。1・中心的に聴く音楽ソースは何か。2・ナビが必要か否か。3・「DSP」には何を選ぶか。4・純正メインユニットが外せるか否か。これらを複合的に考慮して、決めていくこととなる。なお、中心的に聴く音楽ソースが、ポータブルタイプのデジタル・オーディオ・プレーヤー(DAP)だというのなら、極端な話、メインユニットを導入せずともカーオーディオシステムの構築が可能だ。単体の「DSP」を導入して、それに「DAP」を接続すればOKだ。さて、全体的な説明は以上だ。これを踏まえて次週からは、各タイプごとのトレンド解説を進めていく。これからカーオーディオシステムを組み始めようと思っている方は、次週からの当コーナーを、ぜひぜひご熟読を。