新旧比較! 『NR-MZ100シリーズ』vs『NR-MZ200シリーズ』&『DS-SA1』vs『DS-SA1000』 進化の度合いを徹底Check! 後編 | CAR CARE PLUS

新旧比較! 『NR-MZ100シリーズ』vs『NR-MZ200シリーズ』&『DS-SA1』vs『DS-SA1000』 進化の度合いを徹底Check! 後編

商品レビュー カーAV

三菱電機 試聴室。
  • 三菱電機 試聴室。
  • 左が『DS-SA1』、右が『DS-SA1000』。
  • 『DS-SA1000』。
  • 『DS-SA1000』のトゥイーターの振動板。
  • 『DS-SA1000』のミッドウーファーの振動板。
  • 開発過程においては、各パーツが幾度となく試作された。
10月11日に発表されて以降、カーオーディオ愛好家の間での話題を独占している、「DIATONE」の2つの新製品。これらの進化の度合いを知ることができる、貴重な機会を得た。それぞれについて、従来機との比較試聴を行えたのだ。

その模様を2週にわけてお届けしている。今回はその後編をお贈りする。


■「分割共振のない2ウェイスピーカー」という、画期的なニューモデル。

前回は、従来機同士を組み合わせた音と、そこから『DIATONE SOUND.NAVI』を新機種へと変更して聴かれた音について、じっくりとお伝えした。

次にはいよいよ、スピーカーを新機種、『DS-SA1000』に繋ぎ換え、『DS-SA1』との違いを確認した。今回はそのインプレッション・リポートをお届けする。

さて、この新しいフラッグシップスピーカーである『DS-SA1000』。ここで改めて、当機の技術的な進化ポイントをおさらいしておこう。

まず特筆すべきは、「可聴周波数帯域(20Hzから20kHz)で“分割共振”のない音作りが達成されている」こと。2ウェイスピーカーにおいては、ミッドウーファーの担当周波数帯域が広いがゆえに、ミッドウーファーが多かれ少なかれ“分割共振”してしまう(振動板が波打つような動きをしてしまうこと)。ここに2ウェイスピーカーのウィークポイントがあるのだが、『DS-SA1000』ではそれが起こらないのだ。

ハイエンドカーオーディオの世界では、3ウェイが人気となっている。しかしながら2ウェイには、インストール性の高さ、そして、パワーアンプのch数が少なくてすむことなど、メリットがいくつかある。“分割共振”が起こらないのであれば、それらメリットばかりが活きてくる。『DS-SA1000』ならば、2ウェイで存分にハイエンドを極められる、というわけだ。

これを実現できている技術的なポイントは、ミッドウーファーの振動板にある。「DIATONE」が独自開発した振動板素材「NCV」をさらに進化させて作り出した「NCV-R振動板」と、それに施された「ソリッドライン構造」により、振動板の外周部と内周部の剛性の変化量を極小に抑制できた。その他、磁気回路やフレーム構造にも新技術が多々投入されていて、総合力で“分割共振”を無くすことに成功しているのだが、この振動板素材と構造なくしては、それは不可能だったに違いない。

そしてトゥイーターでも、振動板素材が最大の注目点だ。『DS-SA1』に採用されていた「B4Cピュアボロン」を進化させた「B4Cプレミアムボロン」が、新たに採用されている。加工方法を変え、振動板素材として理想的な『B4Cボロン』を、より理想的な形で運用することに成功している。

こういった進化点がどのように名機『DS-SA1』との違いとなって現れるのか、興味津々で試聴に臨んだ。


■究極的にクリア。そしてリアルさも最上級…。

音が聴こえてきて最初に思ったのは、見通しの良さだ。S/N感がさらに高められていて、音と音の間の空間が驚くほどにクリアなのだ。それまで聴いていた音にもクリアさを十二分に感じていたのだが、それが極限的に研ぎ澄まされている。何もない部分には、まったくもって何もない。音と静寂が完全に分離している。

そして次に思ったのは、リアルさだ。音色とサウンドステージの両方が、とにもかくにもリアル…。1音1音の生々しさたるや、筆舌に尽くしがたいレベルだった。手を伸ばせば触れることを疑いようにないほどに、そこにある感覚に浸ることができた。そして、ステージの立体感の再現性も最上級だ。試聴室がコンサート会場と化している。

さらには、音符の1つ1つの波動の強さにも唸らされた。音量の小さな音であっても、芯があり、高密度で、そしてハリがある。すべての音が凛として、生き生きと光を放っている。

しかし、あくまでも冷静だ。色付けは一切なく、原音をありのままに再現している感が強い。演奏者の感情はひしひしと伝わってくるのだが、オーディオ装置は至って淡々と音を紡いでいる。「DIATONE」が標榜する、“何も足さない、何も引かない”というポリシーの神髄を見た気がした。素材の旨味だけをしみじみと噛みしめることができた…。


■カーオーディオという趣味の世界を、より深く楽しむことが可能となる…。

この後、この組み合わせのまま、外部アンプを加えたサウンドを聴いた。外部アンプは色付けの少なさを重んじて、カーオーディオ製品ではなく、ホームオーディオのハイエンドモデルが選ばれていた。

トルク感、パワー感が向上し、さらには感動力も上がった。しかしながらその音を聴くことで、『NR-MZ200PREMI』の内蔵アンプの良さも、改めて思い知れた。超高級パワーアンプの音を聴いても、先ほどまで聴いていた音の印象が、陰ることがなかったからだ。

とはいえ、究極を目指すならば、外部アンプは必須だろう。使用するパワーアンプごとでも味わいが変わるであろうし、この2つのユニットの組み合わせであれば、パワーアンプそれぞれの個性を、存分に楽しむことが可能なはずだ。カーオーディオという趣味の世界を、より深く満喫できるだろう。

そして最後に、そこにサブウーファーを足したサウンドも確認した。使用したサブウーファーは、同じくダイヤトーンの『SW-G50』。

低音が厚みを増し、それに伴って中高域の響きもさらに厚くなっている。心地良さが極まった。『DIATONE SOUND.NAVI・NR-MZ200PREMI』と『DS-SA1000』の良さを、これ以上の言葉で言い表すことは、もはや不可能。恐れ入った。

ここまでの所要時間はたっぷり2時間。いやはやなんとも贅沢な時間を過ごすことができた…。

従来機と聴き比べて、『DIATONE SOUND.NAVI・NR-MZ200PREMI』並びに『DIATONE・DS-SA1000』の進歩度合いを、はっきりと感じ取ることができた。従来機でも、ハイエンドカーオーディオにおける最高レベルのサウンドを聴くことができたが、それぞれがそれをさらに超えてきたことに、ただただ驚かされる。

多くの方々に、『DIATONE SOUND.NAVI・NR-MZ200シリーズ』と『DIATONE・DS-SA1000』の崇高なサウンドを体感していただきたいと切に思う。「DIATONE」のホームページをこまめにチェックして、お近くに試聴環境の整っているプロショップがあったなら、もしくは、近隣で試聴会が開催されることがわかったら、ぜひとも足を運んでみよう。貴重な体験となることは、間違いない。
《太田祥三》

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