新旧比較! 『NR-MZ100シリーズ』vs『NR-MZ200シリーズ』&『DS-SA1』vs『DS-SA1000』 進化の度合いを徹底Check! | CAR CARE PLUS

新旧比較! 『NR-MZ100シリーズ』vs『NR-MZ200シリーズ』&『DS-SA1』vs『DS-SA1000』 進化の度合いを徹底Check!

商品レビュー カーAV

東京都千代田区・三菱電機 試聴室。
  • 東京都千代田区・三菱電機 試聴室。
  • 『NR-MZ200PREMI』(右)、『NR-MZ100PREMI』(左)。
  • デジタル信号が伝送する部分の基板プリントを最適化するなどして、“高周波ノイズ”対策を施した。
今、カーオーディオ愛好家の中でもっとも大きな話題を呼んでいる製品と言えば、三菱電機の『DIATONE SOUND.NAVI・NR-MZ200シリーズ』と、『DIATONE・DS-SA1000』で間違いない。そしてそれぞれに対する最大の注目ポイントが“音”であることも、またしかりだ。

そこのところに深く切り込める、貴重な機会を得ることができた。それぞれの新旧比較テストを、じっくりと行えたのである。その模様を2週にわたり、詳細にお伝えしていく。

伺った場所は、東京・千代田区にある三菱電機の試聴室。そこには、ハイエンドオーディオ&カーナビゲーションシステム『NR-MZ100PREMI』と『NR-MZ200PREMI』とが、そして、「DIATONE」のフラッグシップスピーカー『DS-SA1』と『DS-SA1000』とがそれぞれ並んで置かれていた。


■従来機同士のサウンドからチェック。甘美でリッチな音色に、唸らされるのみ…。

早速本題に入りたい。まずは、『NR-MZ100PREMI』と『DS-SA1』との組み合わせによる試聴インプレッションからお伝えしよう。なお、その後は、『NR-MZ200PREMI』と『DS-SA1』、『NR-MZ200PREMI』と『DS-SA1000』、さらにはその組み合わせを外部アンプを使って鳴らし、最後にはそこにサブウーファーも加えたフルシステムでのサウンドまでを聴いてきた。

さて、それぞれの従来機である『NR-MZ100PREMI』と『DS-SA1』の組み合わせの音である。

この音が悪いはずはない。ハイレベルなサウンドが目の前に広がっていた。特筆すべきは、リアルさだ。演奏しているその場所にいることを、すんなりとイメージできる。そこがリスニングルームであることを忘れそうになるくらい、演奏現場の雰囲気を感じさせてくれるのだ。実在感のある音、というレベルを超え、そこにいるかのような気持ちにさせてくれる音なのだ。

そして、音色の質感の良さにも唸らされた。そのあたりは『DS-SA1』のトゥイーター、「B4Cピュアボロン」によるところが大きいのではないだろうか。音楽信号をそのまま再生しているに他ならないのだが、そのサウンドには甘美でリッチな味わいがある。鼓膜に何とも心地良い。

正直、これ以上を望む気持ちは湧いてこない。この音に何の不満も感じない…。

しかしながら、テストはまだブロローグだ。この状態で一旦電源を落とし、メインユニットを『NR-MZ100PREMI』から『NR-MZ200PREMI』へと切り替えていただいた。


■“ノイズを出さない、受けない”対策を、微に入り細に入り実行!

その音をリポートする前にここで、『NR-MZ200シリーズ』の音質性能に関する進化ポイントをおさらいしながら、これまでよりもさらに1歩踏み込んだ解説を加えてみる。

まず、『NR-MZ200シリーズ』の音の良さのキモは何かと言うと…。それは、『NR-MZ100シリーズ』から実現されている「DIATONEハイレゾテクノロジーがベースにあること」である。

当技術のポイントは、“時間軸精度の高さ”。デジタル機器の技術解説がなされるときに頻出するキーワード、“ジッター(時間揺らぎ)”を、『NR-MZ100シリーズ』では徹底排除できている。

それは、他社にはない着眼点による、「DIATONE」独自の技術によって成されている。独自の技術というのは、「同期型SRC」と「メモリーコレクター」。これを併用し、さらには「低ジッターハイスピードアドバンスドDACマスタークロック」などを併せることで、入出力間のクロック誤差をなくし、時間揺らぎのないサンプリングレート変換と、正確な音楽再生が実現されているのだ。

その上で、『NR-MZ200シリーズ』はさらに音質性能を上げることができているわけだが、それについてのポイントは3つある。1つは「DIATONEオールコンテンツインプルーブテクノロジー」、2つ目が「高周波テクノロジー」、3つ目が「音質向上テクノロジー」だ。

1つ目の「DIATONEオールコンテンツインプルーブテクノロジー」とは、音楽ソースのそれぞれに対して個別に音質向上技術を盛り込んだ、というもの。結果、「ソースは何であれ音が良い」、という状況を作り出せている。

そして、2つ目の「高周波テクノロジー」だが、これは要は、「通常はスルーされることの多い“高周波ノイズ”に対しても、緻密に対策が講じられている」、というものである。『DIATONE SOUND.NAVI』では、初代モデルから徹底的に、“ノイズを出さない、受けない”ための対策が、逐一敢行されてきた。それをさらに推し進め、可聴帯域には影響しないと思われがちだった“高周波ノイズ”にまで踏み込んだ、という次第なのである。

なお、“高周波ノイズ”は、1つだけであれば確かに可聴帯域の音に明らかな変化を与えないのだが、何かのはずみで複合的に作用したときなどは、可聴帯域の音に、聴いてわかるレベルで現れてくるという。「DIATONE」はそこも見過ごさずに、手間のかかる方策を、創意工夫を盛り込みながら実践してきた。

そして3つ目の「音質向上テクノロジー」もまた、手間のかかる細かな作業で実現されたものである。着目すべきは、ソフトウエアが動作するときに発生するノイズに対しても策を処したことだ。カーナビとしてもハイエンドな製品ゆえに、さまざまなソフトウエアが組み込まれているのだが、それぞれの動きを細かく検証し、ノイズを発生させ得る箇所のプログラムの書き換え等が行われているのだ。その徹底ぶりは“鬼気迫る”レベルであると言っていい。


■比較試聴で初めてわかった、『NR-MZ200PREMI』の音の“深化”度。

こうして、さらなる音質向上を成し遂げているという『NR-MZ200PREMI』の音を、『DS-SA1』との組み合わせで聴いてみた。

音質向上幅は、予想以上だった。もっとも強く感じたのは、密度感の高さと、1音1音の芯の強さだ。徹底的なノイズ対策も功を奏し、解像度と情報量がそれぞれ向上しているからだろう。

そして、S/N感も確実に良化している。であるので、音が消えゆく瞬間の表現力が上がっている。演奏者の感情の機微や、テクニックの細やかな部分の再現性が高まっている。結果、音楽の説得力がさらに強まった。曲の進行にともなってぐいぐいとその世界に引き込まれていく。

その進化ぶりを三菱電機は敢えて“深化”と呼んでいるのだが、そのことをつくづく実感した。サウンドの“深み”が増しているのである。

『NR-MZ200シリーズ』が、新たな高みに到達したことは間違いない。そもそものハイレベルなポテンシャルを、さらに超えて見せた…。脱帽するしかない。

かくしてこれに引き続き次週は、フラッグシップスピーカーの“深化”度合いについて詳しいリポートをお届けする。お楽しみに。
《太田祥三》

関連ニュース

特集

page top