カーオーディオ・ビギナーに贈る、“スピーカー交換のススメ” Part.3 「スピーカー交換時のちょっとしたコツ」 | CAR CARE PLUS

カーオーディオ・ビギナーに贈る、“スピーカー交換のススメ” Part.3 「スピーカー交換時のちょっとしたコツ」

商品レビュー カーAV

フォーカル・PS 165F(税抜価格:5万円)。“カスタムフィット”タイプではないが、比較的に取り付けのしやすいスピーカー。手頃な予算でフォーカル・クオリティを手にできる。
  • フォーカル・PS 165F(税抜価格:5万円)。“カスタムフィット”タイプではないが、比較的に取り付けのしやすいスピーカー。手頃な予算でフォーカル・クオリティを手にできる。
「ドライブと音楽はセット!」と考えている、音楽好きなドライバーの方々に、スピーカー交換をオススメしている。今回はその最終回として、スピーカーを換える際の、ワンポイントアドバイスをお届けしたい。ちょっと手をかけるだけで、効果はがらりと変貌する!


■スピーカーを交換する際には、「インナーバッフル」を使うベシ!

ところで、廉価なタイプの市販スピーカーは、“カスタムフィットスピーカー”とか、“トレードインスピーカー”と呼ばれている。これはどちらも、「取り付けが簡単なタイプ」であることを意味している。どのように簡単なのかというと、製品によって状況が微妙に違っているものの、ポイントは以下の2点。1・内張りパネル等を切るといった加工が必要ないこと、2・取り付けに必要なパーツがある程度同梱されていること。

「1」については要は、内張りパネル内に収められる寸法の製品である、ということである。そして、2についてなのだが、これは製品によって少々ばらつきがある。各車体メーカー用の取り付けブラケットまでも用意されているものもあれば、ビス等の最低限のパーツだけにとどまっているものある。

さて、本題に入りたい。スピーカー交換をする際のコツとして1つ目にご紹介するのは、「インナーバッフル」と呼ばれるパーツを使うこと、である。

ミッドウーファー(ドアに装着するスピーカー)を取り付けるときに、ブラケットが付属されているのなら、それを使えばOKなのだが、敢えてこれを使わずに、市販の「インナーバッフル」を利用してほしいのだ。そうすることでスピーカーの性能を、より引き出すことが可能となるのだ。

ちなみに、取り付けブラケットが同梱されていなかった場合、鉄板にスピーカーを直付けすることは絶対に避けたいところ。これではスピーカーの振動が直接鉄板に伝わってしまい、不要な共振が発生する。さらには、スピーカーの取り付け面と内張りパネルまでの距離も遠くなる。となると、スピーカーから発せられる音の多くが、内張りパネル内にこもってしまう。これもあまりよろしくない。

付属のブラケットを利用すれば、スピーカーと鉄板が直に当たる弊害は回避でき、多少なりともスピーカーの取り付け面を持ち上げることも可能なので、内張り内に音がこもることも、多少は予防できる。

しかしながら、付属のブラケットでは、共振を防ぐ効果も、スピーカーを立ち上げる効果も、実を言うとまだまだ不十分。もともと廉価なスピーカーであるわけなので、付属のパーツまでに多くのコストがかけられてはいない。同梱されている取り付けブラケットに多くを望むのは酷なのだ…。

その点、市販の「インナーバッフル」を活用すれば、状況はぐっと好転する。スピーカーをしっかり固定することができて、鉄板の共振もある程度は防げる。そして、スピーカーを立ち上げることもできるので、その点でも音質に有利に働く。

「インナーバッフル」は各社からリリースされている。木製のものから金属製のものまでいろいろあるが、とりあえず、価格が手頃なものを選べば良いだろう(もちろん、高価なもののほうが、高い効果を期待できるが…)。ただし、自分の車種に適合しているかどうかの確認だけは、くれぐれもお忘れなきように。むしろ、スピーカーを選ぶ前に、適合する「インナーバッフル」を探しておくほうが良いだろう。

もしも適合する「インナーバッフル」がなかった場合は、スピーカーを取り付ける際に「インナーバッフル」をワンオフすることをオススメしたい。となると、“カーオーディオプロショップ”に行くのがベストだ。市販の「インナーバッフル」よりも多くの予算が必要にはなるが、スピーカーの性能を引き出すためには、「インナーバッフル」はぜひとも使いたいところ。せっかく購入するスピーカーのポテンシャルを引き出せないのでは残念至極。ご参考にしていただきたい。


■簡単な内容で良いので、「デッドニング」にもチャレンジを!

そして、コツをもう1つご紹介しよう。それは、「デッドニング」だ。ごくごく簡単なメニューで良いので、ほんのひと手間、「デッドニング」作業を施したいのだ。

「デッドニング」にはいろいろなノウハウがあり、こだわると奥が深く、難解な項目でもあるのだが、とりあえず部分的に施工できる少量の「制振材」を購入して、スピーカー周辺の鉄板に数カ所、圧着させてみよう。

スピーカー交換をカー用品量販店等のショップでやってもらう場合なら、お店の方に作業を依頼すれば良いだろう。もちろん工賃が発生するので、手のかけ方と費用を鑑みながら、無理のない範囲で、簡単な作業内容に留めてもらえば良いと思う。簡単な内容であっても、まったくやらないよりは断然良い。

自分でやろうとするならば、スピーカー周辺の鉄板の平らな部分を狙って、数センチ角に切ったものを、できるだけしっかりと圧着させよう。貼る部分はあらかじめブレーキクリーナー等でキレイにしておくと良い。その上で、ヘラなどを使ってゴシゴシと密着させるとベストだ。こうすることで、鉄板の共振をある程度抑えることが可能となる。大きな音を出すと特に、鉄板は共振しがちだ。共振すると異音が発生する。大きな音がしなかったとしても、スピーカーの音を濁らせる原因にはなる。多少なりとも作業を施しておけば、共振の発生の可能性をぐっと減少させられる。

カー用のスピーカーは、スピーカーユニットが単体で売られていて、それだけではスピーカーとしては“半完成品”状態だ。ホーム用のスピーカーは、“箱”にもそれなりのコストがかけられている。“箱”があってこそ、スピーカーとして完成するのである。

「インナーバッフル」を用いたり、簡単ながらも「デッドニング」を行うことで、“箱”としてのコンディションを整える、という効果を発揮できる。こうすることで、スピーカーの性能を、より確実に引き出すことが可能となる。

せっかくお金を出してスピーカー交換をするのであれば、もうちょっとだけ予算を捻出したい。結果、スピーカー交換をする満足度がグンと高まる。

今回の特集は以上で終了だ。ご興味があればぜひとも、スピーカー交換にトライを。音が良くなれば、ドライブは今よりもっと楽しくなる♪
《太田祥三》

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