クルマの中でより良い音を楽しみたいと思ったとき、ポイントとなるのは以下の3点だ。1・製品の性能、2・取り付けの良し悪し、3・サウンドチューニングの巧拙。そしてこの「サウンドチューニング」は、カーオーディオにおける“楽しむべきポイント”の1うでもある。というわけで当新連載では、その正しいやり方と、楽しみ方を、毎回テーマを定めながら、じっくりと解説していこうと思う。記念すべき第1回目となる今回は、超基本的な機能である「バランス」そして「フェーダー」について解説していく。愛車のオーディオには大した調整機能が付いていない…、という場合でも、これら2つは必ず搭載されているはずだ。そして、これらをいじることでも、音楽の聴こえ方をガラリと変えることが可能だ。使わない手はない。まずはこれらがどのような機能なのかを簡単にご説明しておこう。「バランス」とは、左右のスピーカーの音量バランスを変える機能だ。そして「フェーダー」とは、前後の音量バランスを変える機能である。助手席に人が乗っている場合は、「バランス」はセンターで良い。しかしながら、自分1人しか乗っていないときは、これを積極的に操作しよう。ところで、“ステレオ”とはどのような仕組みなのかをおさらいしておきたい。“ステレオ”とは、音楽を左右のchにわけて録音し、それを左右2本のスピーカーで再生することで、録音した音楽を立体的に再現しようとするものである。その“ステレオ効果”を十分に得ようとするならば、左右の音量差はなくしたいところだ。であるので「バランス」を操作して、左右のスピーカーから聴こえてくる音楽が同じ音量で聴こえるポイントを、探っていこう。もしも、近いほうのスピーカーの音しか聴こえていなかったとならば、これだけでもパッと世界が変わるはずだ。なお、助手席に人が乗る場合は、「バランス」をセンターに戻すことをお忘れなく。ナビシートの彼女には、左側のスピーカーの音しか聴こえない…、なんてことにならないように気を付けたい。今週はここまでとさせていただく。次週は、「フェーダー」のマニアックな操作方法について解説しようと思う。次回も要チェック。
【サウンドチューニング・マニュアル】上級機の「サウンドチューニング能力」の実際を検証! Part.4 『ダイヤトーンサウンドナビ・NR-MZ100PREMI』その22016.9.10 Sat 10:00
【サウンドチューニング・マニュアル】上級機の「サウンドチューニング能力」の実際を検証! Part.4 『ダイヤトーンサウンドナビ・NR-MZ100PREMI』その32016.9.11 Sun 12:00