ホンダは9月16日、コンパクトミニバン『フリード』を全面改良し、発売した。全長を50mm拡大して先代で不要だった2列目席の空間を広げたほか、内装も上質なものに変えたが、外観そのものはキープコンセプトとなっている。新型フリードの開発責任者を務める本田技術研究所の田辺正主任研究員は「デザインにおいて我々は空力を造りの面で意識しており、空気の流れを考えていった時に、どこをどう抑えるかということをやりながらやっていくと、どうしてもああいう形になってしまう」と認める。ただ一方で「結果としてキープコンセプトとらえられてしまうが、その中でも例えばテールゲートのガラスを前傾させたりとか、リアクォーターガラスの端にスライドドアのパネルの見切りの線が入っていたのをなくしたりすることで、コンパクトミニバンだが、『フィット』のようなたたずまいを演出したかった」とも明かす。というのも「新型のコンセプトで『いつでもどこでも』とうたっているが、1週間のうちの5日間はひとりで乗るケースの方が多い。だからひとりで乗っている時にはフィットのようなコンパクトカーのたたずまいのデザインにみせたかった」からだ。その上で「パッと見はキープコンセプトかなと思っても、先代のフリードよりは、パーソナル感がより上がっている」と田辺氏は強調した。
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