林テレンプは、スマホアプリと連携した、車室のアームが立ち上がることで入庫を制御する新タイプの駐車場管理システム「オートスタンド」を開発。全国の不動産および駐車場事業者向けに販売を開始した。
オートスタンドは、ロック板による機械式出庫制御ではなく、車を停めさせないことで入庫を制御する新しいタイプの駐車管理システム。車室に設置したアームがスマホと連携することで、オンライン予約やキャッシュレス決済、優先スペースの遠隔管理、EV充電ステーションの予約利用などに対応する。バッテリー駆動タイプでは電源確保のための配線工事も不要。大幅な導入コスト削減を実現する。
オートスタンドでは時間貸しと「予約」を両立した運用が可能。例えば、パークアンドライドの一時利用や、イベント会場近くや都市部などで、利用者の「先に場所取りをしておきたい」というニーズに応えるほか、EV充電ステーションの予約利用にも活用できる。
また、キャッシュレス決済専用駐車場にすることで精算機の設置が不要となりコストを削減。入庫を物理的に制御できるので、不正駐車や料金の未払いなどを防止する。さらに優先スペースやEV充電ステーションなどでは、不適切利用を防止する目的で、管理者による遠隔操作による制御も可能。利用者を待たせることなく、管理室からスピーディーに入庫をコントロールできる。
オートスタンドは2023年4月より、名古屋市営の久屋駐車場、大須駐車場、古沢公園駐車場(いずれも名古屋市中区)の優先スペースに設置予定。公共性の高い公営駐車場にて、優先スペースなどの不適切利用を防止できるとして、自治体より高く評価されている。