コスモ石油マーケティングと岩谷産業は、水素ステーション事業協業のため、2月8日付で新会社『岩谷コスモ水素ステーション合同会社』を設立した。最初の水素ステーションは2024年度中の開所を目標としている。
建設予定の水素ステーション『岩谷コスモ水素ステーション平和島』(仮称、東京都大田区)は、敷地面積が給油スペースを含めた全体で約2463平方メートルとなる予定だ。水素の供給方式は、外部から製造された水素を高圧状態でタンクに貯蔵するオフサイト型を採用し、大型商用車にも短時間で充填が可能な水素供給能力を備えるサービスステーションとなる計画だ。
岩谷コスモ水素ステーション平和島は、京浜トラックターミナル内の平和島SSに併設される。トラックターミナル内での水素ステーション設置は、国内ではこのサービスステーションが初の試みとなる。
水素を燃料として電気を作り走行する燃料電池車は、二酸化炭素を排出せずに走ることが可能なため、バッテリー型の電気自動車とは別の形で脱炭素社会を目指すことの出来るキーテクノロジーとして期待されている。岩谷コスモ水素ステーションは、今後も水素社会の実装や水素需要拡大を目的として、燃料電池商用車向けの需要に対応した水素ステーション建設を実施していく。
新会社の岩谷コスモ水素ステーション合同会社は、コスモ石油マーケティングと岩谷産業がそれぞれ50%ずつ出資、本社は東京都港区。代表職務執行者は岩谷産業から薮ノ成仁氏、職務執行者はコスモ石油マーケティングから長尾恵吾氏が就任している。