カーライフに直結する社会ネタや経済の話をランダムに配信している当コーナー。前回は、ドラレコを選ぶ際に気にするべきスペックの話を紹介した。それに続いて当回では、ナビ等のメインユニットにスマホを接続するときに便利に使える「Bluetooth」について解説する。
さて、「Bluetooth」は今や日常生活のいろいろな場面で利用されている。カーライフにおいては特に、スマホで音楽を聴くときに活用されることが多い。ところでこの「Bluetooth」とは、何なのかというと…。
ちなみに「Bluetooth」と似たものとして「Wi-Fi」があるが、まずはこれとの違いから説明しよう。これらはともに、無線通信の規格だ。対応した機種間でケーブル接続をせずにデータのやり取りを行える。で、「Wi-Fi」は通信速度が比較的に速く、通信距離も広めだ。しかし消費電力が多い。なので、電源を供給しながら複数の機器とやりとりするルーターのような据え置き型の機器にて採用されることが多い。
対して「Bluetooth」は、通信速度はやや遅く通信距離も短めだ(広いタイプも存在する)。でも消費電力は少ない。なので、パソコンのキーボードやマウスのような長時間使用する機器にて使われることが多い。そして「Bluetooth」は、1対1での使用が想定されていることも特徴だ。
なお、「Bluetooth」がメインユニットとスマホとの接続において便利であるポイントは主には3つある。1点目は「コードが要らないこと」。2点目は「都度の接続が不要なこと」。最初に「ペアリング」を行っておけば、以降は自動で接続される。3点目は「曲送り等の主要な操作を車載機側でも行えること」だ。「Bluetooth」は相互通信なので、これが可能となる。
ところで「Bluetooth」には「バージョン違い」がある。「Bluetooth」は今も進化を続けているので、世代違いがあるのだ。とはいえ機種間で世代が違っていても基本的には使える。しかし互換性のない切れ目がある。「4.0」以降はそれ以前のバージョンとは互換性がないのだ。ただし、「SMART READY」というタイプであれば「4.0」以降の機器とそれ以前の機器とが接続できる。なので愛車のメインユニットが「4.0」よりも前のバージョンのとき、スマホが「4.0」以降でも「SMART READY」に対応していれば使用は可能だ。
あと「Bluetooth」には「プロファイル」違いもある。これはつまり、「Bluetooth」を接続するためのルール、もしくは機能だとイメージしてほしい。例えば、音楽を聴くためのルールがあり、通話をするためのルールがある。なので「Bluetooth」に対応したヘッドセットを選ぶ際には、通話のためだけに使うのか音楽を聴くものとしても使いたいのかにより、選ぶべき機器が変わってくる。なおメインユニットに搭載されている「Bluetooth」モジュールには、スマホのハンズフリー通話と音楽聴取のそれぞれを可能とするプロファイルが備えられているので、購入時に特にチェックする必要はない。
今回は以上だ。次回以降もカーライフに直結したさまざまな社会・経済トピックスを紹介していく。お楽しみに。