もちろん、どのようなスタイルで楽しんでもいいのだが、今回クローズアップするのは、Clarionの『Full Digital Sound』。これを使うと、"ハイレゾ音源"の魅力がひと味違ってくる。その心を解説しながら、カーオーディオにおける"ハイレゾ音源"再生の最新事情も紐解いていく。これからクルマの中でも"ハイレゾ音源"を満喫したいと考えている方は特に、本記事を要熟読!
しかしながら「スピーカー」にしても「コントロール機器」にしても、選択肢は相当に多い。何が良いかは好みの問題となるわけだが、その中において、Clarionの『Full Digital Sound』は、有力な候補の1つとして浮上する。
第1の理由はズバリ、「ソースユニットの対応能力が高いから」だ。『Full Digital Sound』には、入力系統が多彩に用意されている。通常のRCA入力(アナログ入力)はもちろん、RCA出力を持たないセンターユニットを接続可能とするハイレベルインプットも装備。このあたりは標準的な仕様であるが、それらに加えてデジタル入力を3系統持っていることが最大の強みだ。デジタルコアキシャル入力、デジタルオプティカル入力、そしてUSB、以上の3つを備えている機器はそうそうない。
ところが、DAPはデジタル出力端子のタイプが実にさまざま。すんなりと接続できないケースも多々ある。でも『Full Digital Sound』ならば、態勢が整っている。汎用性の高さが、頭1つ抜けているのだ。
■『Full Digital Sound』ならば音も確か。しかもコスパが高い。
その上でClarion『Full Digital Sound』は、スピーカー、および、コントロール機能がともに優秀だ。上を見ればキリがないのがオーディオの怖いところでもあり、高級品はあまたあるが、『Full Digital Sound』はとにもかくにもコスパが高い。ミニマムな本格カーオーディオシステムを導入しようと考えると、フロント2ウェイスピーカー、デジタルプロセッサー、そしてパワーアンプが必要となるが、『Full Digital Sound』では、『Z3』(フルデジタルサウンドプロセッサー(サウンドプロセッサー/ツィーター/コマンダー)と『Z7』(フルデジタルスピーカー)の2つを導入すればOKだ。そしてこの合計金額は21万2000円(税抜)である。
最近はパワーアンプを内蔵したデジタルプロセッサーにリーズナブルな良品が増えてきたので、それにスピーカーをプラスしても同程度の予算で収まるケースもあるが、単体プロセッサーと外部パワーアンプ、さらにはある程度優秀なスピーカーを導入しようとするならば、とてもこの金額では収まらない。しかし『Full Digital Sound』ならば、そういった本格仕様の組み合わせと比べても、肩を並べられるクオリティがある。 さらには、『Full Digital Sound』にはこれならではの強みもある。それは、「省電力」、「省スペース・省重量」。エコカー時代の昨今、オーディオシステムにおいても電力消費が少ないことは嬉しい利点だ。そしてパワーアンプが必要ないので(サブウーファーを鳴らすにしてもパワーアンプは必要ない)、インストールスペースが取られたり極端に重量増になることもない。
いかがだったろうか。"ハイレゾ音源"をすでに楽しんでいる方も、これから楽しもうとしている方も、クルマの中でもこれを堪能しようと思ったときには、Clarion『Full Digital Sound』並びに『NXV977D』があることを、くれぐれもお忘れなきように。先進のシステムによって、良い音で、そして利便性高く、"ハイレゾ音源"を楽しめる。
クルマの中で"ハイレゾ音源"を楽しもうとするならば、Clarion『Full Digital Sound』で決まり!?