会場内でひときわ多くの見学者を集めていたのが、MYSミスティック(山梨県甲斐市)のブースにあった『レジストロ』だった。今春に発売されたばかりだが、その後も「反響は上々」(同スタッフ)という”キャブコン”だ。ベースはトヨタ『ピクシス』トラック(あるいはダイハツ『ハイゼット』)で、一見すると”トラキャン”(トラックの荷台にキャンピングシェルをそのまま載せたもの)に見える。しかしレジストロは、ボディと完全に一体化された居住空間のあるキャブ・コンバージョンタイプ。しかも全幅を1770mmまで拡大しているため、ベースは軽自動車だが、5名乗車可能な白ナンバーのキャンピングカー登録というのが大きな特色だ。中に入ると、やはり窮屈さがないのが体験できる。室内の高さは1630mm。テーブルを収納し、背もたれを外して並べれば1100×1900mmのベッドに。フロントシート上のバンクにも1650×1600mmという子供用のベッドスペースがある。これで夫婦に子供2人のキャンピングが可能だが、大人2人旅のキャンパーとすれば、かなりの余裕が生まれる。カントリー風の内装も造り込みが良く、快適だ。「確かに軽より税金は高いですが、トヨタ『ヴィッツ』並みのお手軽さと考えていただければ。軽ベースでこの広さを実現できているところを体験してもらいたいですね。足回りもフロントのコイルスプリングやリアのスタビなどをオリジナルで作っているので、乗り心地もしっかり。高速道路も含め、ちゃんと普通に走ります」と、スタッフはアピールしていた。MYSミスティックではこのほか、トヨタ『カムロード』ベースのキャブコン『アンセイエ』2017年モデルや、スズキ『キャリイ』ベースの軽キャン『Mini Pop Bee』、トヨタ『ヴェルファイア』ベースの高級キャンパー『バルテオ』2017年モデルなどを展示していた。