BMWのサウンドを、“簡単に”、“確実に”良化させるというスピーカーキット、『FOCAL・ES 100 K for BMW』。その実力を検証する。 | CAR CARE PLUS

BMWのサウンドを、“簡単に”、“確実に”良化させるというスピーカーキット、『FOCAL・ES 100 K for BMW』。その実力を検証する。

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FOCAL・ES 100 K for BMW
  • FOCAL・ES 100 K for BMW
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  • BMW・X3では、ご覧の位置にトゥイーターがセットされた。
  • 今回は、“カーオーディオスタジアム”による「デッドニング作業」も追加されている。
  • BMW・X3
  • オーナーの、川村 遼さん。
フランスの有名スピーカーブランド「FOCAL(フォーカル)」製の、“BMW 3シリーズ & 4シリーズ”に装着可能な専用スピーカーキットがある。モデル名は『FOCAL・ES 100 K for BMW』。これへの注目度が今、BMWオーナーたちの間で、じわじわと高まりつつあるという。

注目を集めている理由を探るべく、当キットを選んだユーザーと、その愛車への取り付けを担当したプロショップとを取材した。


■インテリアの見た目は変えたくない、しかし「FOCAL」の甘美なサウンドは欲しい…。

取材班が向かった先は、大阪府寝屋川市に店舗を構える、“カーオーディオスタジアム”。エントリースピーカーの取り付けからハイエンドシステムの構築まで、対応力の幅広さを強みとする人気カーオーディオ専門店だ。そこでこの『FOCAL・ES 100 K for BMW』を選んだ、川村 遼さんにお会いした。川村さんの愛車は、BMW・X3。

聞けば、川村さんがカーオーディオを市販品に交換するのは、このX3で4台目、とのことだ。愛車の音を良くしたいという思いから専門店をネットで探し、“カーオーディオスタジアム”と巡り会う。そして店頭で試聴してチョイスしたスピーカーを、同店ならではデッドニング加工(ドア内部の音響チューニング作業)を施してもらいながら取り付けたところ…。

サウンドがガラリと一変した。これまで聴こえていなかった音までが聴こえるようになったというのだ。その感動が忘れられず、川村さんは以後、クルマを乗り換えるごとに愛車に市販カーオーディオ製品を搭載した。仕事が外回りの営業ということもありクルマの中にいる時間が長い川村さんにとって、音が良いことは重要項目。好きな音楽を心地良い音で楽しみ、都度、気分をリフレッシュさせている。であるので、X3の購入を決めたときにも、カーオーディオの換装は決定事項だったとのことだ。

ただし、比較的にクルマを乗り換えるペースが早いこともあり、大がかりな加工はしたくない、と川村さんは考えてきた。特にBMWでは純正のインテリアも気に入っているポイントの1つ。できれば見た目は変えたくない…。

ところで川村さんは、これまで市販カーオーディオ製品を選ぶ際にいつも、フランスの名門「FOCAL」が気になっていたという。独特の甘美な音色に好印象を持っていて、いつかは装着してみたいと考えていた。しかし、簡単に取り付けられないという理由でこれを見送ってきたのだが…。

そこに、『FOCAL・ES 100 K for BMW』が登場した。当キットは、純正インテリアを変更することなく取り付けられる。さらには、BMWに取り付けた時、スピーカーにより良い仕事をさせるための音響パーツや専用ハーネス等も付属している。

とにもかくにも、憧れの「FOCAL」を、純正インテリアのまま取り付けられるのだ。当製品は川村さんの思いをすべて叶えられるキット、と言っていい。税抜き価格は8万円。これまでに使ってきたスピーカーよりも高額にはなるのだが、取り付けパーツも含んでの価格であるので、割高感は感じなかったという。川村さんは迷いなく、『FOCAL・ES 100 K for BMW』をチョイスした。


■高音の“透明感”に特長アリ。純正オーディオの低音とも絶妙にシンクロする。

さて、この『FOCAL・ES 100 K for BMW』。プロから見たとき、利点はどこにあるのだろうか。“カーオーディオスタジアム”代表の桑野さんお訊きした。

ちなみにBMWには、純正オーディオに高音を再生するトゥイーターが備わっていないモデルがある。その場合は、ドアに装着されているスピーカーだけで低音から高音までを再生することとなるのだが…。実は、これがなかなか難しい。スピーカーの口径が10cmほどなので、通常の16cmとか17cmのスピーカーと比べたら高音は出しやすいものの、そうは言っても高域特性はトゥイーターにはおよばない。しかし『FOCAL・ES 100 K for BMW』を用いればトゥイーターを足すことが可能となる。これにより、高音がぐっとクリアになるのだ。

しかも、キットに採用されている「FOCAL」の上級スピーカー『K2パワーシリーズ』は、まさしく高音の透明感に特長があり、誰からも好まれるタイプのサウンドを聴かせてくれるという。

なお、BMWの純正オーディオにはサブウーファーが備えられている。低音の再生についてはなかなかに優秀であるようだ。そしてその利点を活かすべく、『FOCAL・ES 100 K for BMW』にはとある工夫が施されている。その音と自然にマッチさせるべく、キットのスピーカーの下側の帯域を適切にカットするチューニングパーツも同梱されているのだ。

その効果もあり、純正サブウーファーとキットのサウンドは、至って自然にシンクロする、と桑野さんは教えてくれた。同キットは、純正オーディオにないものを補い、かつ、純正オーディオの良さも引き出すという、心憎い配慮が行き届いている、という次第なのだ。


■高域の伸びやかさが光る。中域の明瞭感、リアルさも、さすがは「FOCAL」。

その音を実際に聴かせていただいた。確かに、高域がスムーズに伸びている。そしてその質感が至って繊細でなんとも耳に心地良い。

中域の明瞭感もさすがは「FOCAL」。ボーカルはリアルかつ艶っぽく再現されていて、各楽器の1音1音も実在感が高い。手を伸ばせば触れられそうな気さえする。

低域にもパンチがある。程良くタイトで、量感も十分だ。その低音と中高音との繋がりにも違和感は一切ない。純正オーディオの音と「FOCAL」のサウンドが渾然一体となり目前に広がっている。

もっとも、このクルマの場合は、キットに含まれている音響チューニング部材を施工することに加え、“カーオーディオスタジアム”ならではの“デッドニング作業”も追加されていて、それが製品の性能をさらに引き出してもいるようだ。追加作業を施すか否かは、オーダー次第とのことだが、キットを導入することで得られる効果を最大限享受したいと思ったときは、カーオーディオ専門店で取り付けてもらう場合、これをお願いしたほうが良いように思えた。カーオーディオは、取り付けにおいて手をかければかけるほど、音が良くなるからである。

当キットが発売開始されたのは、2016年の7月だ。以来、多くのBMWオーナーがこれに注目していて、“カーオーディオスタジアム”にも、指名買いのオーナーが数多く来店している、という。また「FOCAL」は、カーオーディオブランドの中でも知名度が高く、カーオーディオへの関心が高い人ほど「FOCAL」を評価している、とのことである。ブランド力に、間違いはない。

BMWに乗っていて、さらに、“ドライブと音楽はセットだ”と考えている方は、この『FOCAL・ES 100 K for BMW』に注目するといいだろう。取扱店の情報は、「FOCAL」のホームページ内にある「Dealers」のコーナーで確認できる。

なお、このBMW・X3は、2月10日から3日間にわたって開催される『大阪オートメッセ2017』の「ビーウィズ」(「FOCAL」の正規輸入代理店)ブース内に展示される予定だ。試聴も可能なので、「FOCAL」に興味のあるBMWオーナーは、要チェック。
《太田祥三》

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