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BSサミット「業界問題委員会」発表全文…全国大会2016

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業界問題委員会 熊本匡史委員長
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  • BSサミット「業界問題委員会」発表全文…全国大会2016
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BSサミット事業協同組合 全国大会2016において
業界問題委員会 熊本匡史委員長が活動報告と発動方針を発表した。(一部抜粋)


組合員の皆さま、いま会社は儲かっているでしょうか?将来を見通せているでしょうか?今、多くの車体整備事業者が現状に苦しみ、この業界の将来を悲観しております。すでに車体整備事業者は淘汰の時代に突入しており、座して待っているだけでは今後ますます厳しい環境になると思われます。我々BSサミットはこれからの時代も必ず生き残らなければなりません。安定した経営、健全な財務体質、そして適切な設備投資を実現させる。


それにはまず、現在の状況を把握し、同時にお客様や損害保険会社様から支持していただけるような施策を展開しなければなりません。そこで私からは、現在BSサミットで導入を進めております、「経営マネジメントシステム」についてご説明させていただきます。


経営マネジメントシステムとは、パソコンを利用したソフトウェアになります。そのシステムで何が出来るのかと言うと、「損害保険会社様やお客様へ対する進捗情報公開」、「入庫から納車までの日数」、いわゆるサイクルタイムの管理、売上に対する原価管理、指数に対する作業時間管理などを、一括して管理することが可能になります。例えば宅急便などでは「いつ荷物が届くのか?」をいつもでスマートフォンやパソコンで確認することができます。


それと同じように、いつでもどこでも進捗情報がわかるシステムはこの業界では画期的な仕組みです。組合員の工場内に大型モニターを設置して、適切な納期管理を徹底しております。1日でも早く、お客様にお預かりした車をお戻しする。これはお客様や損害保険会社様の、要望にお応えする事であり、重ねて我々車体整備事業者の収益面においても非常に重要な要素であります。


また、このシステムは代車の原価管理も可能です。組合員の従業員が1日当りの代車の原価がいくらなのか?を認識し、納期を1日でも短縮する重要性を今まで以上に理解するようになったとのことです。作業時間を1件1件精査し、1台の修理に時間がかかりすぎた場合は、何故?時間がかかってしまったのか?を検証し、次の作業時には「作業時間超過」が発生しないよう「歯止め策」を講じております。


当然のことながら、経営は「売り上げー原価=利益」という公式で成り立ちます。しかし、原価管理が徹底出来ていない状況は、いわゆる「どんぶり勘定経営」になってしまい、大きな問題であります。指数や指数対応単価などの売値を算出する為の数字がすでに設定されており、言い換えますと「売値を自社で決められない」というのが現状です。原価を把握、管理し、正確な損益分岐点を理解することが、適正な利益を計上することに「不可欠な要素」となります。今後は、アルミボディーや高度電子機器への、対応が必要不可欠であり、今まで以上に「設備投資も必要になる事は明白」であります。


計画経営とは、「売り上げ-必要な利益=原価」。想定される「売上」から、同じく想定される「必要な利益」を差し引き、残りが原価だという仮説を立て、原価管理の意識を徹底させなければなりません。それにはまず、自社の原価がいくらなのか?を把握することがどんぶり勘定経営からの脱却、計画経営への変革、更に申し上げるのならば、「偶然の利益」から「必然の利益」への変革を実践する為の必要な要件となります。このように将来、日本国内の車体整備業のスタンダードとなるべく、この経営マネジメントシステムは、BSサミットから始動しております。


また、テュフラインランドジャパンの認定要件にも、この経営マネジメントシステムの導入が含まれており、我々だけでなく第3者機関からも必要なシステムと認知されております。登録台数の減少・事故件数の減少・設備投資の増大など、車体整備事業者である我々の頭を悩ませる問題ばかりでありますが、「次世代自動車」に関しても、高度な技術で約束された修理期間で修理をする、そして、適正な利益計上、適切な設備投資を実践し、継続して成長してゆく車体整備事業者は、我々BSサミット組合員であると信じております。


常に将来を見据え、変化に対応し損害保険会社様、そしてお客様から信用・信頼を得られ続ける工場として、更なる品質向上をお約束いたします。
《カーケアプラス編集部》

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