ミズノの新ドライビングシューズ、日常使いにも優れたクッション性が魅力 | CAR CARE PLUS

ミズノの新ドライビングシューズ、日常使いにも優れたクッション性が魅力

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ミズノのドライビングシューズ『BARECLUTCH(ベアクラッチ)』
  • ミズノのドライビングシューズ『BARECLUTCH(ベアクラッチ)』
  • ミズノのドライビングシューズ『BARECLUTCH(ベアクラッチ)』は全3色
  • ミズノのドライビングシューズ『BARECLUTCH(ベアクラッチ)』
  • 『BARECLUTCH(ベアクラッチ)』を履いた吉川賢一氏とロードスター
  • 『BARECLUTCH(ベアクラッチ)』を履いてロードスターをドライブ
  • 『BARECLUTCH(ベアクラッチ)』を履いた吉川賢一氏とアルファード
  • 『BARECLUTCH(ベアクラッチ)』を履いてアルファードをドライブ
  • ミズノのドライビングシューズ『BARECLUTCH(ベアクラッチ)』

大手総合スポーツ用品メーカーのミズノは、クルマの運転操作サポート機能を搭載するドライビングシューズ『BARECLUTCH(ベアクラッチ)』を発表。2022年9月20日より、ミズノ公式オンラインショップと一部のミズノ品取扱店で発売する。

覚えている方も多いと思うが、このドライビングシューズは、2021年に、ミズノとマツダがコラボレーションをして開発したマツダ/ミズノドライビングシューズがベースとなっている。マツダの車両実験エンジニアと共に、シューズ形状がペダル操作に及ぼす影響を研究し、新しいソール「MIZUNO COB(ミズノコブ)」を開発。足裏と接するミッドソールの上面に、アウトソールの凹凸と連動する凹凸構造を配し、アウトソールがペダルを踏んだ足裏の感覚がダイレクトに伝わるようにしていた。

筆者は日ごろからドライビングシューズを履くことも多いが、これほど手の込んだソール形状は、他メーカー製ドライビングシューズでは見たことがなく、昨年の取材時に履いた足裏の操作感は抜群。2021年7月にクラウドファンディング「MAKUAKE」で、限定1000足で販売されたが、税込3万9800円と高価格にもかかわらず、即完売となっていた。

足裏でペダルの硬さが掴みやすい

今回の「ベアクラッチ」は、その時のソールをそのまま使用し、さらに、ミズノの知見のもと、日常使いにも優れたクッション性が与えられているとのこと。一番の違いは、ローカットにしたことと、表皮素材を厳選して、歩行の際に必要な柔軟性を持たせた人工皮革を用いたことだという。重量はわずか240g(27.0cm片方)と超軽量、通常は300gを切ると「軽い」と感じるそうだが、それを20%も上回る軽さだ。

この「ベアクラッチ」を履いて、試乗車として用意された『NDロードスター』(6速マニュアルミッション)を駆り出してみたが、昨年のマツダ/ミズノドライビングシューズ同様、ペダルの操作感は抜群によい。ラウンドした踵を中心に、アクセルペダルとブレーキペダルの踏み替えがスムーズにでき、ペダルを踏んでいる感覚が、足裏によく伝わってくる。ロードスターとは対角線上にある『アルファード』も試してみたが、効果は同様で、ペダルの踏み替えがしやすくなって疲れにくい、そんな印象だった。

ドライブシーンだけでなく、日常でも使い心地が抜群

ただ、このベアクラッチのよさが光っていたのは、日常シーンでの使い心地だ。一般的に市販されているドライブシューズは、ドライブ用途には当然優れているが、ソールの幅が細かったり、靴全体が硬めのものが多く、普通に歩くシューズとしては適していないものが多い。その点ベアクラッチは、シューズ全体が柔らかいため、新品を履いた瞬間から歩きやすく、足によく馴染む。

ミズノによると、サッカーのスパイクでおなじみの「モレリアII」の靴型を採用したり、ウォーキングシューズで実績のある「ソフリナ」をアッパー素材に使うなど、スポーツシューズの知見を大いに生かしたそうだ。下の写真は、ベアクラッチを履いたカメラマンが屈んだときの写真だが、新品を履いた直後から、この撓み具合。柔らかさが伝わるだろう。

新品を履いた瞬間から、まるで足袋のようにつま先まで柔らかく撓むベアクラッチ

取材当日、筆者はあえて他メーカー製のドライビングシューズを履いていったが、柔らかさは、やはりベアクラッチが上回っていた。しかも「軽量」なので、その辺を歩きまわっても足取りが軽くて快適。さすがはスポーツシューズに強いミズノ。機能性は抜群だ。

まずは職業ドライバーの人に認めてもらうため、あえてシンプルに

気になるのは、やはりシンプル過ぎるデザインだ。ミズノ製シューズの象徴であるランバードマークも小さく隠し、機能に特化したようなデザインは、いくら機能に優れるとはいえ、「履きたいか」といわれると、それほどおしゃれに意識のない筆者でも答えに困ってしまう。

開発担当者に、その点をさりげなく聞いてみたところ、「その点はミズノ側も承知しています。今回の第一弾では、要望の多かった通勤などに使えるよう、ある程度フォーマルでシンプルな形状としましたが、今後は試乗反響などの様子を見ながら、こだわった仕様にもチャレンジしていきます」とのこと。

タクシーやバスなどの職業ドライバーは、派手なラインが入ったり、本革製のオシャレなドライビングシューズを履くわけにはいかず、こうした方からの需要にまずこたえたかった、ということのようだ。

スポーツ用シューズや医療現場で使われるシューズの開発も手掛けるミズノにとって、ドライビングシューズは新しいジャンルだという。そのため、運転する仕事に従事する方たちに「良さ」を認めてもらうことは、何よりも必要なこと。十分に機能を認めてもらった上で、次のステップで、チャレンジングなデザインへと進むストーリーならば、大いにアリだろう。

価格はなんと税込1万2100円!!

サイズは24.5~28.0cm、カラーはホワイト、ブラック、ネイビーの3色で、ミズノネットショップ販売価格は1万1000円+税となる見込みだという。ドライビングシューズは割と高価なものが多いなか、この価格はうれしい。販売目標は1年間で6000足としているが、今後は初期モデルの反応を見て、改良を行っていく予定だという。

機能的かつオシャレなドライビングシューズが欲しい方は、第二弾を期待してもよいかもしれないが、この価格なら、まずは機能を試してみる、というのもいいだろう。気になる方は是非一度チェックしてみてほしい。

ミズノの新ドライビングシューズは、業界に革命を起こす一足となるか!?

《吉川賢一》

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