【プロに直撃!】DIATONEのニュー・フラッグシップスピーカー『DS-SA1000』。その、“実力”と“魅力”。 | CAR CARE PLUS

【プロに直撃!】DIATONEのニュー・フラッグシップスピーカー『DS-SA1000』。その、“実力”と“魅力”。

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昨年、ブランド誕生から70周年、そして車載用スピーカー誕生から10周年を迎えたDIATONEが、満を持して新たな旗艦スピーカーを登場させた。その名は『DS-SA1000』。この話題のモデルの“実力”と“魅力”を検証すべく、プロへの直撃取材を実行した。

まず今回は、北海道旭川市の実力店、“フィスト”の山内さんにお訊きした話を掲載する。


■最大の特長は、“キレ”と“スピード”。

最初に、『DS-SA1000』の先代モデル、『DS-SA1』についてお訊きした。

山内「鳴らし込むほどに味が出てくるスピーカーでしたよね。これでないと得られない独特の魅力があったと思います。見た目の存在感も高く、手にしたときの満足感も十二分でしたし。非常に優れた製品でした。

ただ、良さを引き出すのは簡単ではなかったですね。特に、ミッドウーファーが扱いづらかった。性能が高いのは間違いないのですが、コントロールするのが容易ではなかったんです。それだけに、取り組み甲斐のあるスピーカーではあったのですが」

さて、それとの比較で、『DS-SA1000』にはどのような特長があるのだろうか。

山内「まったく別のスピーカーとして生まれ変わっていますよね。大きく異なっているのは、ミッドウーファーの振動板素材です。『DS-SA1000』では、ダイヤトーンが独自開発した“NCV”の進化形である“NCV-R”が使われているのですが、私はこの素材のことを結構、気に入っているんですよ。“NCV”を用いたこれまでの最上位機種である『DS-G500』の音を聴いたとき、キレとスピード感、そして再生レンジの広さにいたく感心したのですが、その良さが、“NCV-R”では極まっています。

『DS-SA1』は、コクや味わいに特長があったと思うのですが、『DS-SA1000』では、キレとスピードが最大の特長だと感じています。ポテンシャルは間違いなく上がっています。扱いづらさも消えている印象です」


■2ウェイスピーカーの、メリットばかりを享受できる。

なおフィストでは、『DS-SA1000』をデモカーに装着済みだ。デモカーに付けての印象はどうだったのだろうか。

山内「デモカーに以前搭載されていたのは、カロッツェリアXとカロッツェリアの上級スピーカーを組み合わせたシステムでした。スピーカーレイアウトは、フロント3ウェイ+サブウーファーです。それに対して、今回はフロントが2ウェイで完結するので、その点ではシステムダウンになるのですが、2ウェイとなったデメリットは今のところ感じられていません。“可聴帯域の中で、フルピストンモーションを実現している唯一無二のカー用2ウェイスピーカー”との触れ込みですが、そのうたい文句のとおり、2ウェイであることのビハインドが消えています。

2ウェイでOK、ということになれば、その分パワーアンプのch数も減らせますし、ケーブルも減らせます。メリットばかりが活きてきますよね」

次には、デモカーの音の熟成度を訊いてみた。

山内「年末に装着したところなので、今、煮詰めている最中です。エージングを進めながら、ベストなクロスポイントを探っていこうと思っています。手をかければかけるほど良くなっていきそうな雰囲気を醸しているんですよ。伸びシロはまだまだありそうです。

組み合わせるパワーアンプも、いろいろと試してみると面白そうですね。アンプの個性をはっきりと表現できるスピーカーだと思うんです。ハイエンドを突き詰めていこうとしたときに、組み合わせの妙を満喫できるでしょうね。アンプの選び甲斐があるんですよ。

それはメインユニットやプロセッサーにも言えそうです。それぞれの個性を引き出せますので、組み合わせ次第でサウンドを変えられるのではないでしょうか。とはいえ、『DS-SA1000』の魅力をもっとも引き出せるのは、『ダイヤトーン サウンドナビ・NR-MZ200PREMI』でしょうね。2ウェイスピーカーを3ウェイ的に調整できるのが大きい。コントロールしやすいです。

もちろん、ダイヤトーンのサブウーファー『SW-G50』との相性も抜群です。サウンドに深みがでますから、『SW-G50』は、ぜひとも追加したいところですね」


■手応えあるハイエンドスピーカーを探しているなら、『DS-SA1000』は要チェック。

デモカーの音は今も進化中、とのことだ。聴きに行くたびに良くなっていくことだろう。お近くならば、通ってみると楽しそうだ。

さて、最後にまとめていただいた。

山内「『DS-SA1000』は、『DS-SA1』と比べて特長が増えています。良いところは残しながら、良さが広がっているんですよ。手応えあるハイエンドスピーカーをお探しなら、当機はおすすめです。

ルックスもさらに良くなっていて、手にしたときの満足度も上がっていますし。高級感が半端ない。まずはお気軽に、デモカーの音を聴きに来ていただきたいですね。体感するだけでも価値があると思います」

山内さんの話を訊いて、『DS-SA1000』が実力機であることをつくづく再確認できた。その音をまだ耳にしたことがないという方で、北海道にお住まいならば、フィストまでぜひぜひ足をお運びいただきたい。その他の地方の方は、ダイヤトーンのHPの“DIATONE認定店リスト”の中から、『DS-SA1000』が聴けるお近くのお店を、探し出すベシ。
《太田祥三》

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