「サウンドチューニング」についてのさまざまな情報、ウンチク、ノウハウをお伝えしている当コーナー。現在は、実力機の「サウンドチューニング能力」の検証を行っている。今回は、『ダイヤトーンサウンドナビ・NR-MZ100PREMI』についての第3回目をお届けする。これまでは、スタンダード機と比べながら「イコライザー」と「フロントスピーカーのドライブパターン」について解説したが、今回は、スタンダード機と共通な、その他の音響機能について解説していきたい。まずは、調整機能ではないのだが、『ダイヤトーンサウンドナビ』が、ハイレゾ音源を再生可能であることについて触れておこうと思う。対応ファイルは、192kHz/24bitまでのFLACと96kHz/24bitまでのWAV。音声出力については44.1kHz/24bitにダウンサンプリングされるのだが、ビット数は24bitのままだ。ハイレゾ音源の良さは、ビット数によって効いてくるとも言われているので、『ダイヤトーンサウンドナビ』のそもそもの音質の良さもあり、ハイレゾ音源の恩恵は十分に得られる。次にご紹介したいのは、「PremiDIA Surround」。これには、以下の2タイプのサラウンドが搭載されている。2chソースに対応した「Pure Extend Wide Surround」と、5.1chのDVDに対応した「DIATONE SURROUND」の2つである。前者では、2chの音声ソースにサラウンド効果を付加することが可能だ。高音質で自然な立体感のある音の広がりが得られる。後者では、DVD5.1chの音声ソースにサラウンド効果を付加できる。フロント2ch構成のシステムやフロント+リア4ch構成のシステムで、つまり、5.1ch分のスピーカーレイアウトが確保されていない状態で、疑似5.1ch再生が実施されるのだ。これにより音像が水平・高さ方向に広がり、密度が高く空間の広いサラウンド効果が得られる。また、「PremiDIA Real Position」も注目すべき音響機能だ。これによりフロントシート、リアシートのどこで聴いても、各座席の前方にサウンドステージが広がるのだ。同乗者がいるときのドライブでは、当機能は重宝する。さて、『ダイヤトーンサウンドナビ・NR-MZ100PREMI』については以上だ。次週からは、次なるスペシャル機についての解説に入る。乞うご期待。