埼玉県羽生市の三田ヶ谷農林公園「キヤッセ羽生」で3月5日、「昭和平成クラシックカーフェスティバル」が開かれ、当地では過去最大となる約210台の旧車などが集結した。主催は日本旧軽車会(吉崎勝会長)。
今回で6回目の開催。諸事情により当該施設での開催は最後になるとあって、これまで参加してきた旧車オーナーや愛好家たちが続々と集まった。中でも、2023年を“日産(23)イヤー”とし、全日本ダットサン会(佐々木徳治郎会長)などの協力のもと、日産車が数多く集まった。
中でも目立ったのは『スカイライン』。今や高嶺の花となったハコスカやケンメリのGT-Rは、オーナーズクラブを始めとしてかなりの数に上った。2代目のプリンス50系や5代目の“ジャパン”、6代目の“鉄仮面”など、歴代のスカイラインが参加。参加資格が2000年までとあって8代目のR32型GT-Rなどもずらりと並んだ。
「ダットサン」ブランドでは、シングルナンバーを付けた110系や210系のセダンから『サニー』、『フェアレディ』、『シルビア』などが参加。3代目のいわゆる510系『ブルーバード』は、初期のイメージカラーだった「サファリブラウン」とマイナーチェンジ後の「サファリゴールド」が並ぶなど、なかなかマニアックな展示。富士重工製のボディを架装した日産ディーゼルのバス『スペースランナーRM』と、初代『バイオレット』2ドアハードトップが並ぶ一角も人気であった。
ドアが“観音開き”となるトヨタ初代『クラウン』と、“プラス100ccの余裕”でライバル『サニー』に対抗した初代『カローラ』の並びや、最初期の700ccとマイナーチェンジ後の800ccの2台が仲良く並んだ初代『パブリカ』も興味深い展示。
ほかにも、スズキ『フロンテ』やホンダ『ライフ』、スバル『360』、マツダ『R360クーペ』といった360cc時代の軽自動車や、いすゞ『ヒルマンミンクス』『ベレット』、ダイハツ『コンパーノスパイダー』、マツダ『カペラ』、スバル『レガシィ』など懐かしい車がずらり。シムカ『1200S』やオースチン『1300GT』といったレアな欧州車の姿もあった。
この日はポカポカの春の陽気となり、園内の花壇は満開状態。穏やかな日和とも相まって多くの人出でにぎわった。