「カーナビを最新モデルに換えると?」2世代しか違わないのに…使い心地の差は歴然! | CAR CARE PLUS

「カーナビを最新モデルに換えると?」2世代しか違わないのに…使い心地の差は歴然!

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Push on! Mycar-life デモカー、フォルクスワーゲン・ゴルフ5 ヴァリアント。
  • Push on! Mycar-life デモカー、フォルクスワーゲン・ゴルフ5 ヴァリアント。
  • 「OpenInfoサービス」にアクセスしているときには、画面の左上に“通信中”と表示される。
  • 情報の取得が完了すると、その旨が画面の下に表示される。
  • 左が“VICS+ビーコンによる渋滞回避”のイメージ、右が“スマートループ渋滞情報全道路対応による渋滞回避”のイメージ。
当サイト編集長・藤澤の愛車であり当サイトのデモカーでもある「フォルクスワーゲン・ゴルフ5 ヴァリアント」のカーオーディオシステムが、久方ぶりの進化を果たした。更新されたのは、メインユニット。『DIATONE SOUND.NAVI』の最新モデルへと換装されたのだ。

サウンドをビルドアップさせるための試みであるのだが、今回のユニットチェンジで、1つの事実が明らかになった。それは…。

「新しいナビは、良い」という事実だ。当たり前のことではあるが、その良化度合いがことのほか大きかったのである。

今回のリポートでは、その違いがどれほどのものだったのかを詳細にお伝えしながら、“AV一体型ナビの買い替えのタイミングはいつか”についても考察していく。


■まずはモニターの見やすさに驚かされた。太陽光が当たっても視認性がほとんど落ちない…。

それまで「フォルクスワーゲン・ゴルフ5 ヴァリアント」に装着されていたナビは、『DIATONE SOUND.NAVI・NR-MZ90PREMI』だ。当モデルのリリース時期は、2014年の秋。それほど古いモデルでもない。使用期間はまだ3年未満だ。

対して、今回導入されたモデルは、『DIATONE SOUND.NAVI・NR-MZ200PREMI』。2016年の秋に登場した最新機種である。世代の違いはわずか「2」。これら2モデルの間には、『NR-MZ100シリーズ』があるだけだ。

にも関わらず、今回の入れ替えで使い心地が相当に良化した。その理由は、2機種に挟まれている『NR-MZ100シリーズ』のところで、『DIATONE SOUND.NAVI』として初の“フルモデルチェンジ”が実行されているからである。

もちろん、フルモデルチェンジによりどう進化したのかは知識として頭に入っていたし、『NR-MZ200シリーズ』ではさらに性能が伸長していることも知っている。そして『NR-MZ100シリーズ』、『NR-MZ200シリーズ』ともに、実機に触れる機会は何度もあった。であるので、使い心地が向上することはわかっていたことなのであるのだが…。

なお今回の当リポートは、編集スタッフである、私、太田がお贈りしている。編集長の運転するデモカー「ゴルフ5 ヴァリアント」の助手席に乗り込み、写真を撮りつつ編集長から話を聞いて取材を進めていった。

その私、太田でも、乗り込んだ瞬間に早速、ニューモデルの良さを痛感した。モニターの見え方が、まったくもって別モノだったのだ。

これまでも取材の移動時に当デモカーに乗ることが多かったので、『NR-MZ90PREMI』が装着された状態のセンタークラスターパネルの風景は良く覚えている。しかしながら今回クルマに乗り込み前方を見ると、パネル中央の印象だけが大きく変わっていた。


■操作レスポンスの向上度合いも想像以上。ルート探索も猛烈に早い。

『DIATONE SOUND.NAVI』は2015年のフルモデルチェンジのときに、モニターが“静電容量式”に変更され、画面の透過度がかなり上がった。その上で液晶・タッチパネル間の空気層が無くされ、さらには“ARマルチコート・グレア表面処理”も施され、外光の反射を大幅に抑えることができている。これらが相当に効いている。

編集長いわく、「太陽光が当たっても画面が見にくくならないのはすごい。この見やすさを手に入れられたことだけでも、買い替えた元が取れたと思える。案内が視認しやすいので、運転がとても快適になった」とのことだ。

さらには、操作レスポンスの向上度合いも、「想像以上」、とのことだ。カタログを見ると「CPUの処理性能は約11倍」、ルート探索スピードの比較では、「約5.6倍」ものスピードアップが図られていると記されている。JR東京駅-JR大阪駅間の5ルート探索時のルート探索スピードで比較すると、従来機では「27.08秒」、最新モデルでは「4.84秒」。ここまでの差となって現れるという。日々使っていた者にとっては、この違いは相当にインパクトがあったようだ。


■Wi-Fi接続対応スマホで、「スマートループ渋滞情報」の取得が可能に。

そして編集長がもっとも気に入った部分は、「OpenInfoサービスが、Wi-Fi接続対応端末で利用できるようになったこと」。この点に関してはこれまでクローズアップされることが少なかったのだが、実のところは「大きな変化」だと、編集長は捉えている。

「OpenInfoサービス」とは、「三菱電機が運営している会員制の交通情報システム」であり、これにより「パイオニアカロッツェリアカーナビゲーションと三菱電機カーナビゲーションのリアルタイムプローブデータ(スマートループ渋滞情報)」を共有できるようになる。結果、VICS渋滞情報と併せて全国約70万kmにおよぶ道路のリアルタイムの渋滞情報を得られるようになるので、渋滞している道路を回避しながら、より早く目的地に到着することが可能となる。

なお同サービスは『NR-MZ90シリーズ』でも利用できるのだが、ナビ本体が“Wi-Fi接続”に対応していないために、利用可能なスマホが限定的だった。しかし『NR-MZ100シリーズ』以降ではそれに対応したことにより、対応機種が一気に増えた。ほぼすべてのスマホで利用可能、というくらいの勢いなのだ。

編集長は、この機能によって渋滞回避の精度が上がることを、経験上、よく知っているのだ(かつてカロッツェリアのナビを使っていた時期があるからだ)。


■AV一体型ナビの、ベストな買い替え時期はいつなのか…。

やはりAV一体型ナビは、最新機種が使いやすい。わずか2世代違うだけでこんなにも使い心地が変わるのだ。

となると、AV一体型ナビの買い替え時期は、どのくらいが適正なのだろうか。“無料地図更新”が付いているナビならば、それが切れる「3年」が1つの目安になるようにも思えるが、でなければ、「5年」くらいが目安だろうか。5年経っていると、通常1度はフルモデルチェンジが果たされているだろう。1度のフルモデルチェンジを挟むとAV一体型ナビは、がらりとポテンシャルが変化する。

確かに、5年くらい前のAV一体型ナビのトレンドを回想してみると、今とは状況が大きく異なっていた。上級モデルにはまだ“HDDタイプ”が多かったし、モニターがスマホのような「静電容量式」のモデルも少なく、結果、スマホライクな操作感を持つモデルも少数派だった。

例えば、「音の良いナビに換えたい」とか「ハイレゾ音源に対応させたい」とか、購入理由が1つ2つ増えてきたならば、早めの買い替えは“アリ”だ。

そして、『DIATONE SOUND.NAVI』ユーザーの方々の中で、使用機種が『NR-MZ90シリーズ』以前であるならば、そろそろ買い替えを検討しても良いかもしれない。2015年モデルで、『DIATONE SOUND.NAVI』は相当な進化を果たしている。買い替えを実行して、後悔することはなさそうだ。

【ナビを最新モデルに換えてみた!】2世代違うだけで、使い心地の差は歴然…

《太田祥三》

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