鉄道業界向けに「カーディテイリング」分野の技術をアピール…第8回鉄道技術展 | CAR CARE PLUS

鉄道業界向けに「カーディテイリング」分野の技術をアピール…第8回鉄道技術展

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鉄道業界向けに「カーディテイリング」分野の技術をアピール…第8回鉄道技術展
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国内唯一の鉄道技術に関する専門展『第8回鉄道技術展2023』が11月8日~10日に幕張メッセ(4~8ホール、国際会議場)で開催され、569社・団体が出展する中、3日間の合計で34,878名が来場。同展示会の来場対象は、鉄道事業会社をはじめ鉄道車両や鉄道技術メーカー、サプライヤー、建設関連事業者だが、カーディテイリング業界でお馴染みの企業が出展していたので、ピックアップして紹介する。

グリーンテックジャパン/布シート向けドライアイス洗浄機

ドライアイス洗浄機で知られる株式会社グリーンテックジャパン(三重県津市・田村欣也代表取締役)が出展。同社は今年10月に発売した業務用ドライアイススクリーナー『GT-22』をアピールしていた。

同クリーナーの特徴は、水ではなく、超微粒子のドライアイスパウダーを噴射して洗浄する点。ドライアイスが気化するため不要物が残らず濡れない。金属やプラスチック、ゴム、ガラスなどを傷つけず、やさしく洗浄できるところもポイントとなっている。ハイパワーな従来品(ドライアイス洗浄機『GT-110M』)よりも小型軽量・軽騒音を実現した “ イージーユース ” 向きで、布シート(車・電車・飛行機・バス・映画館・劇場)洗浄や車内清掃などに最適。ブースでは実演も行われ、来場者たちは足を止めてドライアイス洗浄に関心を寄せていた。

グラスウエルドジャパン/ウインドウリペア

自動車ガラスリペアやデントリペア関連ツールを取り扱う株式会社グラスウエルドジャパン(京都市北区・中谷克巳代表取締役社長)も出展。飛び石などで損傷したフロントガラスをリペアする『Zoom II ミニプラス コンプリートキット』や、ガラス交換脱着ツール『WRD スパイダー4300NEO キット』が出品されていた。

ブースで実演や商材説明を行っていた中谷社長に話を聞いたところ、2年前から西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)に自社ウインドウリペアが採用されているという。鉄道車両のガラスが飛び石などで損傷した場合、交換する手段しかなく200万円ほどの費用が発生するケースもあったようだが、グラスウエルドジャパン社のウインドウリペアを採用したことで、大幅なコスト削減だけでなく作業時間の短縮にもつながっており好評を得ているという。ブースで行われていた実演を目にしていた来場者は、飛び石キズが短時間でリペアできる様子を目の当たりにして「こんなに早くできるのか」と驚きの声をあげていた。

ソフト99コーポレーション/防水剤&防汚コート

カーケア用品メーカーとして知名度が高い株式会社ソフト99コーポレーション(大阪市中央区・田中秀明代表取締役社長)も出展。鉄道事業向け専用コーティング剤『PROSPEC 劣化シーリング防水剤 低粘度/高粘度』と『PROSPEC 床下機器用防汚コート』をアピールしていた。

劣化したシーリング剤やボンディング剤に『PROSPEC 劣化シーリング防水剤 低粘度/高粘度』を塗布することで、防水効果を発揮するという。また『PROSPEC 床下機器用防汚コート』は、台車廻りの塗装部位やユニットブレーキ廻りの油系汚れの固着を防ぐもので、鉄道車両用材料燃焼性試験において不燃性も確認されているなど、安全かつ安心して使用できる点も強調されていた。

このほか、プロ用ガラス系ボディコーティング剤を中心に展開するプレミアムブランド『G’ZOX』製品も出品され、鉄道車両ガラスのウロコ取りや撥水効果があるコーティング剤として展示。ブースに訪れた来場者たちは、カーケア分野で定番の“ソフト99”ブランドが展開する鉄道車両向け商材として、品質や性能に信頼性や安心感を感じている様子だった。

スリーボンド/錆転換剤

ボディコーティング(ボディ・窓ガラス撥水・内装)や下回り防錆剤など、自動車アフターマーケットでは馴染み深い株式会社スリーボンド(東京都八王子市・上畑祐二代表取締役社長)も出展。同社ブースでは、雨水や塩害などでサビた鉄道レールの腐食防止用途として『スリーラスター錆転換剤』が出品されていた。

同製品をサビたレール表面に塗布することで、腐食を進行させる赤サビを、腐食を防止する黒サビに転換させて金属の腐食を防ぐところが特徴。塗布した上から塗装が可能で、長期防錆剤とセットで使用すれば、レールや設備の延命年数を伸ばすことができるという。

このほか、鉄道トンネル補修の覆工コンクリート剥落防止として「タフネスコート工法」も提案。コンクリート構造物の表面にタフネスコート(ポリウレア樹脂)を吹き付けることで、コンクリート構造物の剥落防止や耐久性向上、耐衝撃性向上を保持し、長寿命化を図る新技術として紹介されていた。

総括として、今回ピックアップした出展企業は、これまでカーディテイリング向けに培ってきた技術や商材を活用・応用し、鉄道業界向けにも貢献できる商材として広く訴求していた。新幹線・鉄道車両の座席シート洗浄や、車両の窓ガラス補修、ウロコ汚れ除去、線路の防錆塗装などは、カーディテイリング技術をそのまま活かせる最良の場であることは明らか。カーディテイリングショップのビジネス領域は “ クルマ ” だけでなく、座席シートや窓ガラスなどがある、乗り物全般を対象に展開できる裾野が広いサービスであることを実感できる展示会だった。

《カーケアプラス編集部@金武あずみ》

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