ボディコーティングの効果維持は「定期メンテ」が必須!…日産東京販売 カーケア事業を担うNTオートサービスに聞く | CAR CARE PLUS

ボディコーティングの効果維持は「定期メンテ」が必須!…日産東京販売 カーケア事業を担うNTオートサービスに聞く

特集記事 特集企画
ボディコーティングの効果維持は「定期メンテ」が必須!…日産東京販売 カーケア事業を担うNTオートサービスに聞く
  • ボディコーティングの効果維持は「定期メンテ」が必須!…日産東京販売 カーケア事業を担うNTオートサービスに聞く
  • ボディコーティングの効果維持は「定期メンテ」が必須!…日産東京販売 カーケア事業を担うNTオートサービスに聞く
  • ボディコーティングの効果維持は「定期メンテ」が必須!…日産東京販売 カーケア事業を担うNTオートサービスに聞く
  • ボディコーティングの効果維持は「定期メンテ」が必須!…日産東京販売 カーケア事業を担うNTオートサービスに聞く

新車販売台数が伸び続けている昨今。東京全域に日産系ディーラーを計123店舗(新車販売105店舗、中古車販売18店舗 ※2023年7月時点)展開する日産東京販売株式会社は、日産純正の新車ボディコーティング『5YEARS COAT』の施工率が年々上昇。今後もニーズの拡大を見込んでいる。

同コーティングは現在3種類(5YEARS COAT/Premium/Excellent)あり、共通する大きな魅力は5年保証。ただし条件として「新車時施工で1年ごとの定期点検が必須」となっている。日産東京販売におけるボディコーティング定期点検の体制や、光沢が落ちていた時はどのような対応が行われているのか? 当編集部は、日産東京販売の『5YEARS COAT』定期点検を担当するエヌティオートサービス株式会社(東京都大田区・足立篤司代表取締役社長)に取材を依頼。同社取締役の宮田憲治氏と、カーケア事業部を管轄する執行役員の田口悟氏に詳しい話を聞いた。

日産東京販売 “直資” の大規模サービスセンター

まず、エヌティオートサービスについて紹介したい。同社は東京日産自動車販売株式会社のサービスセンター(朝霞センター)として、1969年に開設されたのがはじまり。現在は、東京を中心に埼玉、千葉、群馬、関東エリアにある日産系販売会社の車検・整備・鈑金塗装を一手に引き受ける大規模集中サービスセンターとして展開。日産車に限らず、ホンダやスバル、スズキといった幅広い国産車の車検や鈑金塗装を請け負うほか、日産車をメインとした新車PDI(納車前整備)と新車ボディコーティングなどのカーケア事業に加え、特殊架装も行っている。

12ヶ月点検時に、ボディコーティングも点検

エヌティオートサービスでは、カーケア事業のひとつとして、日産東京販売で『5YEARS COAT』を施工したカーオーナーの定期点検を担当。施工スタッフが、東京全域に計123店舗ある日産東京販売の販売店に赴き、ボディコーティングの状態をチェックしているという。

「カーケア事業部メンバー13名のうち3名は進行管理のコントローラーで、施工を行うのは10名です。昭和島、三鷹、羽村、多摩の各サービスセンターにそれぞれ駐在しています。車両の12ヶ月点検(法定点検)で販売店に入庫されたタイミングで、ボディコーティングの定期メンテナンスも実施するサイクルのため、販売店に近いサービスセンター在籍メンバーが出張する体制です」と宮田氏は話す。

点検時に「光沢」が落ちていた場合

車両の12ヶ月点検と同時に、ボディコーティング点検を受けたとき、光沢が落ちていた場合は有償のメンテナンスサービスを案内しているという。

「日産の『5YEARS COAT』はボディの “ 光沢 ” を5年間保証するものですが、付属メンテナンスキットでお客様が定期的なケアを行われ、新車時施工で1年ごとの定期点検を受けられることを前提にしてなりたつ保証です。ここ数年の間に自然環境が変化し、黄砂や花粉などが大量に飛来するなどボディにダメージを与える外的要素が増えていますので、より一層お客様による日々のケアは重要になっています。

定期的にケアを行わず、青空駐車や虫汚れ(虫の死骸)を放置すると、ボディの光沢効果の維持が難しくなります。1年ごとの販売店での定期点検時にボディの光沢が落ちていた場合は、車種によってお値段が異なりますが1万円から1万5千円で『ボディーコーティング安心メンテナンス』を20年以上前から用意しています。お客様ご自身でのケアを希望される場合もあるため、選択肢のひとつとしてご案内しているかたちです」と田口氏は教えてくれた。

メンテナンスの施工内容

1年点検時に案内を受けたカーオーナーの中には『5YEARS COAT』の5年間保証の中にメンテナンス施工が含まれず、有償サービスになることを初めて認識するケースもあるのではないだろうか。

施工内容を尋ねたら、鉄粉やピッチ・タールなどの付着物の除去とのこと。具体的な手順は、まず水洗い洗車後にザラつきがあれば粘土クリーナーで鉄粉などの付着物を除去。フロントバンパーの虫汚れやボディ下部のピッチ・タールは専用パットで除去したのち、専用のメンテナンスクリームを使用し、水アカ汚れや雨すじなどをポリッシャーで磨いて除去することで撥水効果と光沢が回復。最後に、メンテナンスクリームを洗い流してしっかり拭き上げ、拭き残しがないかしっかり確認して完了となる。

ボディの状態が悪ければ、施工時間がかかり施工用のクリーナーも多く必要なため、施工料金が変わるのは当然なのだが、施工価格は1万円~1万5千円の固定。それなら破格かもしれない。実際に案内を受けたカーオーナーの半数から希望があり、施工台数は月100台ほどだという。キズやウォータースポットを除去する施工ではないため、それらが気になるカーオーナーには本格的な再施工を提案しているという。なお『5YEARS COAT』の保証は “ 光沢 ” であり、キズやウォータースポットは対象外となっている。

またカーケア事業部では、日産東京販売のみならず幅広い事業者からの施工依頼を対応。新車と規販車のボディコーティングに加え、フロントガラス交換や飛び石キズのリペア、ヘッドライト磨き、未塗装樹脂コート、内装コーティング、ルームクリーニングなど、トータルで月700台ほど施工しているという。

ディーラーコーティングの「質」

ディーラーでのボディコーティングは粗悪で、専門店のほうがハイクオリティな仕上がりだというイメージが定着していたり、ネット動画などでそういったコメントを見かける場合もある。そういった状況について田口氏は “ 施工者の質の向上”を願うと同時に、施工後のメンテナンスの重要性が認知されていないことを指摘する。

「当社の施工スタッフ10名は経験豊富な熟練ぞろいで、品質には自信があります。実は67歳のベテラン職人が最も多く施工を手掛けており、徹底的にこだわって施工しています。施工の品質の高さは大前提で、重要なのは、施工後の定期的なメンテナンスです。大切な愛車をキレイな状態で長く乗り続けたい方には、プロによるボディコーティングのメンテナンスをオススメします。また日産系ディーラーでは、ボディコーティング後のメンテナンスを用意していることを皆様に知って頂ければ嬉しいです」と話していた。

ボディコーティング施工は、愛車の美観を維持できるだけでなく、手放すときのリセールバリューを下げない手段でもある。だが、定期的なケアを怠ると効果は持続せず、ボディコーティング後のメンテナンスが重要であることが、今回の取材でよくわかった。どこに施工を依頼するにしても、施工後のメンテナンスが大切なことをカーオーナーは忘れずに覚えていてほしい。

《カーケアプラス編集部@金武あずみ》

関連ニュース

特集

page top